今週の第1位は『日経ビジネス』・・・THE 100

今週の第1位は『日経ビジネス』

日経ビジネス ... THE 100
週刊エコノミスト ... 英語と経済
週刊東洋経済 ... 不動産 動き出す!
週刊ダイヤモンド ... 即効!英語勉強法

 今年もいよいよ始まりました。さて、今年最初の経済誌の特集はさすが、それぞれが充実した特集を組んできました。これは実は大変なことなのです。というのも、これら各誌は昨年末にできあがっているのですから。年末は何誌分も作って年越しを迎えているのです。
 ま、それはともかく今年から『日経ビジネス』が大モデルチェンジを敢行するそうです。今週号はそのチラ見せ的な号で、ロゴなどは変わっていましたが、一冊丸ごとの特集を組んできました。そのタイトルは「THE 100」。2014年の日本の主役になるだろう100人を取りあげました。これがなかなか面白く、時にはこんな特集もいいな、と思った次第でこれを第1位にします。
 第2位以下は甲乙つけがたいのですが、「英語と経済」というか割ったテーマを持ってきた『週刊エコノミスト』を推します。言語総生産と言う今までにない切り口で英語を取りあげたところが面白く、この視点で見ると英語圏は世界のGDPの25%を占めるのだそうです。
 第3位は不動産を特集した『週刊東洋経済』です。世界的な観点でいうとまだまだ割安な日本の不動産がこれからどう動いていくのか。興味のある人は多いでしょうね。そして、第4位はやはり英語を取りあげた『週刊ダイヤモンド』です。こちらは正統派? のお勉強特集で即効と題しています。本当にそうかな?

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第1位
■日経ビジネス■ <<<  誌面刷新効果は?

 今週の『日経ビジネス』を手に取ると、微妙な違いを感じた。新年第1号だからかと思ったが、よく見るとロゴが変わっているではないか。すると巻頭に「新創刊のご挨拶」とある。読むと分かった。なんとこの度、コンテンツからデザイン、紙質に至るまで大幅なモデルチェンジが行なわれる運びとなったのだ。全貌は次号からお目見えすることになるので、今号はまだそれほど変化しておらず微妙。ただし、この前進を祝し特別な特集を組んでいる。それが「THE 100」である。
 2014年、日本の主役となる力を秘めた100人の人物を選出した企画だ。こう書くとありふれた内容に思えるが、ここにも大きな違いがある。それは、選出された人とは別の人物が評する形を取っているのだ。記念すべき1人目は、國中均・「はやぶさ2」プロジェクトマネージャーなのだが、評したのは漫画家の松本零士である。掲載される人物を一部紹介すると、後藤玄利、安倍晋三、能年玲奈、またシェリル・サンドバーグやジャック・ドーシーといった面々も登場し、分野を問わない多種多様さがうかがえる。
 単なる紹介企画ではなく、人と人の繋がりを想像させる企画に昇華させており、結構面白い。また、繋がりを感じさせる企画は他にもあり、新春対談「日本人よ、平穏をむさぼるな」も豪華だ。稲盛和夫と柳井正による対談で、日本人の気質に対して苦言を呈した。今までの読者も、初めての読者も、『日経ビジネス』の力を感じる号だった。
 ちなみに、『日経ビジネス』は前回のメルマガとの間にもう1冊あり、特集は「2014年 これが売れる」と「2014年 大胆予測」。法制度変更・世相・環境変化・前年の反動・新技術の6大トレンドから売れる商品・サービスをラインナップ。大胆予測では、7人の異色企業家が2014年を占う。どちらも面白いので、興味があれば是非。


第2位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 言語総生産という指標

 経済週刊誌ランキングでは、特集のボリュームやあまりにもマクロな切り口で下位になりがちだった『週刊エコノミスト』。是非とも今年こそはAクラスに上がってほしい、などと思いながら今号を読み始めた訳だが、良いスタートが切れたのではないか。特集のタイトルは「英語と経済」。今週の『週刊ダイヤモンド』のような英語力アップ講座は、人気の定番であり、方法に差はあれどおおよその想像はつく。それに対して「英語と経済」は、なぜ英語が経済で大きな力を持っているのか、という点に切り込んだものだ。
 そもそも、英語は世界を席巻しているのか。このテーマの回答を求めることから話は始まる。そこで使われるのがGDPならぬ「言語総生産(GLP)」だ。言語毎にGDPを足していき、言語が持つ経済力を計る。結果は、全世界の1/4である21兆ドル(2012年推計値)を持つ英語が1位、2位が中国語、3位からは大きく離されスペイン語、次いで日本語となった。また、英語は1995年比で倍増し、今後も伸び続ける。その理由は明確で、富を生み続ける言語は、富を生む知識や情報を持っており、富を生むためには言語を習得する必要があるからだ。では、なぜ富を生む言語となり得たのか。それは、他の言語を受容する自由さと、英米の世界進出が関係しており、詳しくは記事を読んでほしい。
 さて、日本において今後も英語の影響力は増し、必要とされていくのだろうか。半分は正解である。しかし、正確には「外国語能力」が必要とされる。日本では英語一辺倒の教育がされているが、それは誤りであり、むしろグローバル化社会では弱みにもなる。2018年に向けてGLPが増す、中国語やアラビア語など戦略的な能力の習得が大切なのだ。
 特集では、英語支配の流れや表現の階級構造なども扱い、読み応えがある。


第3位
■ 週刊東洋経済■ <<<  本当に上がっているのか? 不動産

 2014年が明け、『週刊東洋経済』は1本目の第1特集に「不動産 動き出す!」を持ってきた。安倍政権から1年が経ち、低金利に円安と、本格的に日本の不動産が世界で脚光を浴びている。世界中のファンド運用者から個人投資家まで、これからの不動産市場の動きを読み解く。
 2012年秋からの株高に伴って、回復の兆しを見せていた不動産市場。アベノミクス期待にオリンピック招致などが重なり、13年7月には東京などの三都市圏の地価が5年ぶりに上昇した。これに加え、米国は上昇余地が小さく、欧州は債務危機、アジアの主要都市不動産価格はすでに天井高。世界的なカネ余りも重なり、安定的な投資先として日本の不動産にキャッシュが流れ込んできた。確かに、東京を例に出せば経済規模、治安に物件数と条件は非常によく、安定性は高い。また、外国マネーに加え、外国人自体の呼び込みとして五輪は魅力的な機会だ。人気の高い渋谷は再開発に加え、東急がエンタメシティ化を提案するといった動きも出てきている。
 しかし、国内の動きはまだ重い。不動産向け融資は増えてはいるものの、伸び率は低く、たとえ賃料が上向いたとしても金融機関は慎重さを崩さないと予想される。この懸念は不動産市場の縮図でもあり、金利動向と実体経済が今後の鍵となる。
「最近、何読んだ?」
「お薦めの本は?」
 世界のエリートが集う国際会議などの場で必ず交わされる会話だそうだ。グローバルエリートは例外なく読書家。みないい本を紹介してもらおうと貪欲なのだ。そこで第2特集は「1%の人になるための読書術」。グローバル時代を生き抜くための指南書を厳選紹介する。


第4位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  英語が話せないと肩身が狭い会社が増えてきた

 初詣は済ませましたか。家内安全や無病息災など一般的なものから、個人の願いまで。お参りは今年の抱負を決めるきっかけであったりもする。そんな中で、「今年こそ英語を話せるようになる」と神社で誓った方もいるのではないだろうか。楽天やファーストリテイリングが英語を社内公用語にし、武田薬品工業はTOEIC730点以上を新卒に義務づけた。英語力の向上に力を入れる企業は多い。そしてそれを特に求められているのが、経済誌の主な読者層の30〜50代でもあるのだ。今週の『週刊ダイヤモンド』は「即効!英語勉強法」が第1特集だ。一年の計は元旦にあり。
 何をするにしても目標は必要だが、よく掲げられるのはTOEICの点数だ。そこでTOEIC900点を1つの区切りとして、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を効率的に伸ばす方法が伝授される。英語力の段階にもよるが、まずは初級から。大切なのは基礎の基礎をしっかりと体得すること。TOEICだからといってTOEIC対策問題集などに手をつけるのではなく、中学校レベルのテキストから始める。誌面では短文暗唱や文法、語彙増強などの9つの方法を教える。これを繰り返すことにより、300点台の人も900点は夢ではない。後半は「TOEICとTOEFL勉強法」だ。独自の形式や傾向を攻略することが力を点数に反映させるポイントでもあるからだ。その他にも、話題のオンライン英会話の使い方や各種新サービスの比較、アジア圏で生まれた「アジア英語」とは何かなどの記事も並ぶ。


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