今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』・・・最新 大学評価ランキング

週刊ダイヤモンド ... 最新 大学評価ランキング
週刊東洋経済 ... 会社の片付け
週刊エコノミスト ... 止まらない円安
日経ビジネス ... シリーズ企業再攻 花王

 あまり目立った変化ではありませんが、『週刊東洋経済』が変わってきました。巻頭にちょっと気になるテーマや動きをミニ特集的な形で掲載しています。なかなかインパクトがあって面白い試みです。例えば今週号ではイスラム国の台頭などに焦点を当てた「地政学リスク」の問題と、9月に他界した孤高の経済学者宇沢弘文氏の追悼文を掲げています。何か面白い記事がいっぱい詰まっている感じがあって、好感が持てます。今後注目していきたいと思います。
 そのなかで第1位となったのは『週刊ダイヤモンド』の大学特集です。SNS上ではこの企画に賛否両論渦巻いているようですが、それこそが注目度の高さを示しています。やはり使えない学生が増えた大学第1位が東大というあたりへの反応でしょうか? そして第2位が冒頭に挙げた『週刊東洋経済』です。特集のテーマは中小企業の事業承継や売却についてです。団塊の世代が70歳を迎える数年後にはこうした企業が売るのか、継ぐのか、たたむのかを決めなければ行けないというわけです。
 そして第3位には『週刊エコノミスト』の円安特集を選びました。2週前の『週刊ダイヤモンド』がやはり円安を金融商品にスポットを当てた形で特集しましたが、もう少しマクロの話です。
 そして『日経ビジネス』です。「企業再攻」というシリーズ特集を組んでいて、その第2弾として花王を取りあげています。その昔同誌は「強い会社」というシリーズ特集を組んだことがありますが、45周年のいま、こうしたシリーズを組んだというわけです。記事もそれなりに読みごたえもあるのですが、でもあまり響いてきません。なぜでしょう。

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第1位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<<  使えない人材の第1位が東大!?
 
"使える人材"を多く排出している大学は何処なのか。あるいは逆に使えない大学は? 今週の『週刊ダイヤモンド』は、企業、ビジネスマン、学生のそれぞれの視点から大学を評価する「最新大学ランキング」を特集した。「企業、ビジネスマン、学生」が評価する「新序列」やいかに。
 日本の最高峰学府である東京大学。しかしいまその地位があやしい。看板学部である法学部が2013年度に定員割れを起こし、2015年度も定員割れの見込みだ。地方の優秀な学生が地元の有力旧帝大を目指し、有名進学校から東大を蹴って海外名門大に進学するケースがふえているという。本誌が行なったアンケートでは、ビジネスの現場でも「ビジネスマンに聞いた使えない人材が増えた大学」のトップに東京大学が上がっている。東大に対する期待値の高さゆえの厳しい評価もあるだろうが、東大の凋落と言っていいほどの状況のようだ。
 私大に目を移すと、合格者が選ぶ入学先として、早稲田は慶応に大敗。慶応の一強がますます鮮明だ。MARCHにおける明治の躍進、学習院の凋落など、大学勢力図も刻々と変化しているのがうかがえるランキングだ。「全153社新卒者出身大学ランキング」も各企業の勢力図が見えて面白い。


第2位


 今後の10年で全国の中小企業のうちの約半数が存続の危機を迎えるとの予測がある。帝国データバンクによると、全国約100万社のうち実に52%の経営者が60歳以上(2013年)。2社に1社の社長があと10年も経つと引退適齢期を迎えるということだ。一方で過去1年間での社長交代率はわずか3.67%。この実態を当てはめると、「後継者不足」の5文字が浮かび上がる。今週の『週刊東洋経済』は、「会社の片づけ 親子で会社を継ぐ・売る・たたむ」と題して、中小企業の"片づけ"を特集する。
 中小企業の経営者達は時がきたら三つの選択肢から一つを選ばなくてはならない。それは「継ぐ」、「売る」、「たたむ」のどれかだ。しかしどの選択肢を選ぶにしても必要な事がある。それは会社の「片づけ」だ。資産の整理、事業内容の見直しなど、企業としても個人としても体力がなければできないのが会社の片づけだ。
 Part1では、「継ぐ」「売る」「たたむ」それぞれふんだんな事例とともに紹介。ジャパネットたかた・高田明社長も長男への継承途上にあり、コラムで登場する。PART2は「継承の黒子 税理士・金融機関」について。
 今週は<巻頭特集>がドーンと20ページ。ISISにウクライナ、米国のガバナンス低下で地政学リスクは高まる一方だが、個人投資家はこのご時世をどう泳ぐか。「地政学リスクからあなたの資産をどう守る?」ちょっと読み応えのある特集だ。


第3位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 円安が定着する理由

「悪い円安」ーー。
 今回の円安が始まって間もなく、専門家やマスコミが使い始めた言葉だ。しかし9月4日の記者会見で日銀黒田総裁が「(円安が)何か非常に好ましくないとは思わない」、9月17日米国ルー財務長官が「強いドルは米国の利益」と発言して以降、円安の流れは加速。いつの間にか「悪い円安」という言葉も聞かれなくなった。しかし、円が必要以上に弱くなる「悪い円安」であることに変わりない。
 円安はどこまで進むのか? 定着するのか? 今週の『週刊エコノミスト』は「止まらない円安」と題して、ドル急騰の原因、円安が日本経済に与える影響を、専門家陣の寄稿により分析する。
 2週前の『週刊ダイヤモンド』が「円安再燃! 今狙う株・投信・外貨投資」を特集。今週の『週刊東洋経済』巻頭特集「地政学リスク高まる!」でも、昨今の世界情勢を鑑みた個人投資家向けの情報を掲載している。併せて読んでおくのもいいかもしれない。


第4位
■日経ビジネス■ <<<  日本で強く、海外で弱い花王

 洗濯洗剤「アタック」等で有名な花王。持ち前の技術力とマーケティング力で国内では盤石な強さを誇るが、成長の影には知られざる苦悩があった。海外事業は思うように伸びず、国内では2006年のカネボウ買収による連続増益の途絶えや、2013年にはそのカネボウ化粧品の白班問題等が起きた。そして今年2月、経営体制を一新し再出発した。いかにして世界に挑み日本で勝ち残ろうとするのか。今週の『日経ビジネス』は<シリーズ企業再攻>第2弾に「花王」を取り上げる。
 花王の海外市場への反撃は、アジアを中心としている。グローバル巨艦P&Gやユニリーバに大きく水をあけられ、どこまで迫れるか。ジャカルタでは地域の市場に即した販売方法や地域住民の意見を取り入れた商品作りで逆転を狙っている。中国においても海外向けの商品を日本のリソースを使って開発することで高水準の技術力はそのままに海外向けの商品づくりに成功している。
 花王の澤田社長は「原点回帰」と、しきりに唱えている。丸田社長が作り上げた「技術の花王」の技術力でもって市場を制していこうという考えだ。感性や流行寄りのマーケティングではなく、確かな「技術」で愚直に進んで行くのが新しい花王の経営なのだという。


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