今週の第1位は『週刊東洋経済』・・・パナソニック

週刊東洋経済 ...  パナソニック
日経ビジネス ... イーロン・マスク
週刊エコノミスト ...  甦る建設株
週刊ダイヤモンド ... 円安再燃! いま狙う株・投信・外貨投資

 中身が充実している雑誌は、特集のインパクトに限らず楽しいものです。今週号の『週刊東洋経済』はまさにその感がありました。特集は業績回復著しいパナソニックの今後に焦点を当て、この改革は本物か? と問うています。しかし、本来は巻頭近くにあるべきその特集に至るまでにミニ特集を連発。不動産バブルに踊る首都圏市場を分析し、さらには新波剛史氏が10月1日に社長に就任したサントリーの今後を16ページにわたって取りあげています。充実感たっぷり。これが今週の第1位です。第2位はいまやアメリカの風雲児となったテスラモーターズ社長のイーロン・マスク氏を特集に取りあげた『日経ビジネス』です。なにせ、話題のEVをはじめ有人宇宙船まで開発するベンチャーというのですから驚きです。
 第3位は『週刊エコノミスト』です。いま株式市場で注目されている建設株の上昇を取りあげ、バブル時代とは違う構造であることを指摘しながら、建設のいろいろな分野についての今後とその分野に強いゼネコンのトップにインタビューを行なっています。そして第4位は『週刊ダイヤモンド』です。ここにきて、一段と円安が強まっていますがその背景を分析しながら、いま買うべき株、投信などの金融商品を取りあげています。


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第1位


 今週の『週刊東洋経済』は、パナソニックとサントリー。第1特集は「パナソニック 反転攻勢は本物か」(29ページ)。そして<深層リポート>「新浪サントリーを待ち受ける荒波」(16ページ)だ。
『週刊ダイヤモンド』が「さよなら!伝説のソニー」、『週刊東洋経済』が「ソニー シャープ パナソニック」というタイトルでその窮状を伝えたのは2012年前半のことだ。その後、3社のうちパナソニックだけが「V字回復」と賞賛される運びとなった。2011年度12年度と、2期連続で7000億円超の損失を計上し、膿を出し切った。パナソニック電工と三洋電機の買収で売上高はかさ上げされた。それが「V字回復」の中身だ。本誌はパナソニックの「反転攻勢」は本物になるのか?と、今後のパナソニックの組織と戦略を分析する特集となった。
 前半は「チーム津賀の全貌」として組織と人事を。後半は「『10兆円企業構想』の野望と死角」という切り口で経営戦略に迫る。凋落の下敷きとなった2000年代の大リストラとその後の巨額投資について「中村改革とは何だったのか?」で描かれる。


第2位
■日経ビジネス■ <<<  世界の未来の命運を握る!?

 イーロン・マスクをご存じだろうか。米テスラ・モータースのCEOにして著名起業家。9月8日の電気自動車「モデルS」の日本発売に合わせて来日し、注目を集めたので、その顔とともに記憶に残っている方も多いだろう。今週の『日経ビジネス』はその彼を「秩序の破壊者 イーロン・マスク テスラの先に抱く野望」として特集した。日本企業ではパナソニック、トヨタからも出資を受け、まさに経済界の人気者である。
 特集では、イーロン・マスク氏が抱く「すべてのクルマをEVに(自動車)」「激安で宇宙へ(宇宙)」「太陽光をエネルギーの主役に(エネルギー)」「ジェット機より速く都市間移動を(鉄道)」という巨大産業を変える破天荒な4つの夢を、どう現実化していこうとしているかに迫る。電気自動車普及に向けたイーロン・マスク氏の新たなビジネスモデルの分析(Part2)、彼の生い立ち(Part1)も面白い。すでにテスラに続き、ソーラーシティ(エネルギー)、スペースX(宇宙)を起こし、NASAから巨額発注(有人飛行船)を受けているという。
 激変する外食産業の最新経営環境をまとめているのは、SPECIAL REPORT「外食、背水の転身」だ。


第3位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 昔とは構造が違う建設業界バブル

 建設業界の株が上がっている。2012年11月のアベノミクス相場が始まって時期から比較すると約3.5倍の上昇なのだそうだ。バブル崩壊から20年、ようやく日の目を見始めた感のある建設業界! というわけで『週刊エコノミスト』の特集はズバリ、「甦る建設株」。実際、国土強靭化計画に震災からの復興、リニア新幹線に東京五輪とキーワードを並べるだけでも動きを感じることができる業界なのだ。
 なので特集もこうしたキーワードに沿ってまとめられている。
 東京五輪、リニア中央新幹線、トンネルに鉄道工事、集中豪雨などにわかれ、それぞれの分野での分析や予測がなされ、そこにゼネコンのトップが登場して自社の強みを語るという構成になっている。いずれにしても80年代のバブルとは違う構造がその構造が浮き彫りにされている。


第4位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<<  為替120円、株価2万円台!?

 8月には102円台後半だった円ドルレートが、今日現在109円台後半と、僅か1ヵ月の間に7円もの円安が進行している。こうした急展開の背景に何があるのかを解き明かし、さらには株や投信といった金融商品のどこに目をつければいいのか投資ガイドまで含めて特集したのが『週刊ダイヤモンド』だ。
 特集タイトルは「円安再燃! いま狙う株・投信・外貨投資」である。マクロものだけの特集では売れないから、関連して投資ガイドをつければ売れるだろうと言うアイデアが透けて見えるが、ま、昔からよくやる手法ではある。
 昔のように円高イコール悪者という図式は描きにくいのが現在の日本の状況だと思うし、円安懸念だってある。そこで気になる今後の為替の動きだが、プロ11人に株価と併せて予測させている。104円台から112円までさまざまだが、場合によっては120円を視野に入れる展開になるようだ。その時は株価も2万円台があり得るとも。


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