今週の第1位は『週刊東洋経済』・・・激変!東大生の就活


週刊東洋経済 ... 激変!東大生の就活
日経ビジネス ... アジアファースト さらば、見せかけの「現地化」
週刊エコノミスト ... 鉄道の未来
週刊ダイヤモンド ... 保険を斬る! 後悔しない保険選び

 昔なら考えられなかったような特集が出てきているということは、おそらく時代が構造的に変化しているということなのでしょう。『週刊東洋経済』の特集にそれを感じたのですが、そのテーマは「東大生の就活」です。昔なら黙っていても官僚か、大手優良企業へということなのでしょうが、時代は変わり、今やベンチャーが人気の的なのだとか。実は私もふだん東大生と付き合っていて、彼らに価値観の変化を感じていたので、私にとっても的を射た特集となりました。一読に値します。これが今週の第1位です。
 第2位はこのところ好調の『日経ビジネス』です。編集長が変わって、モデルチェンジも行ない、勢いが出てきた同誌ですが、今度編集長が変わるようで、雑誌は非常に属人的な要素をはらんでいるので、どうなるかが楽しみです。この号は「アジア」を特集に持ってきました。
 第3位は『週刊エコノミスト』です。特集のテーマは「鉄道」。といっても、渋谷や新宿といった大きな街の(鉄道がらみの)大変貌の計画までを取りあげています。渋谷は東京オリンピックが開催される頃にはかなり変化しているようです。
 そして第4位は『週刊ダイヤモンド』です。中身が面白くないわけではないのですが、「保険選び」を扱った特集だと、代り映えしないのが欠点です。

toyo_20140402.jpgnikkei_20140402.jpgeco_20140402.jpgdia_20140402.jpg

第1位
■ 週刊東洋経済■ <<<  東大生はベンチャーへと進む

 今週の『週刊東洋経済』がたいへん興味ある特集を組んできた。「激変!東大生の就活」だ。「東大」に象徴させているが、東大をコアとする一橋早慶を含めたとびきり優秀で新しい価値観を持った"新優秀層"の就職先・転職先として、ベンチャーがクローズアップされてきていることをレポートした特集だ。"新優秀層"がいま企業のどこを見ているのかが見える面白い特集となった。
 フツーの多数派東大生は、メガバンクや総合商社を就職先に選ぶ。大学院卒は理系が多いせいか、大手メーカーが上位を占める。しかし、2013年3月卒の東大大学院修了者就職先の5位にソーシャルゲーム大手DeNAがランクインし、16名の東大大学院卒が入社。グリーやサイバーエージェントなどのメガベンチャーや、一般学生では名前も知らないベンチャー企業の名前も就職先として散見されるようになったのだ。
「イケてる先輩がベンチャーに行っていて興味を持った」「バイト先(ベンチャー)で働くうちに『あそこがイケてる』との情報を得た」......彼らはその行動力とアンテナで探し出し、自身の起業も視野に働く先の可能性を探る。特集ラストには「新優秀層だけが知っている成長ベンチャー32」が紹介されている。知る人ぞ知るベンチャーを発掘して学生に紹介する企業・スローガン株式会社がこの3月に調査した最新のものだ。初めて知るベンチャーもたくさんある。ご一読をお勧めする。


第2位
■日経ビジネス■ <<<  地を這うような現地主義こそが成功へのカギ

 東日本大震災直後に編集長となった山川龍雄氏が、今号で次の代にバトンタッチするという。その最後の特集テーマに選んだのがアジア。タイトルは「アジアファースト さらば見せかけの『現地化』」だ。「人口減少が進むこの国において、多くのヒトが幸せを感じる社会を築くには、やはり国内に閉じこもったままでは難しいと思います。この3年間取材を続けるほど、その思いは強まる一方です」と、巻頭の「編集長の視点」に綴っている。
「本誌は提言する。今こそアジアを母国市場と捉え直し、『アジアファースト』とも言うべき事業構造に転換すべきだ。それができなければ、変化の激しい環境に跳ね返される」そんなリードから始まる本特集は、『日経ビジネス』の上海支局が担当した。上海支局があるとは、うらやましい限りだ。
 さて、特集は「地を這うような現地主義」を実践する企業の事例がたくさん掲載されている。特に興味深かったのは、業績が市場平均以上の企業ほど、社内のトップリーダーが新興国に在籍している比率が高いという情報だ。そして、アジアに駐在し、実績を残した人材が社長に上り詰める事例が増えているという。その代表として、ピジョン・山下社長、ナブテスコ・小谷社長、マブチモーター・大越社長、広貫堂・飯田社長の4人へのインタビューが掲載されている。


第3位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  東京オリンピック時には変貌する鉄道と街

 今週の『週刊エコノミスト』は近年話題に事欠かない「鉄道」を取り上げている。タイトルは「鉄道の未来」。鉄道の最新事情をレポートしたものだ。
 特集の皮切りは渋谷駅、新宿駅という首都の2大ターミナル駅の大改造についてだ。とくに渋谷駅は「対象となる路線数、事業会社数では今まで例のない大掛かりな改良工事」とのことで、これが完了すると渋谷は大きく変貌する。2020年の東京オリンピック時にはかなり全貌が見えているのでは? どんな表情の街になるのか、興味は尽きない。
 新線計画では、東京・大阪の空港へのアクセス向上ルートが注目を集める。北陸新幹線、リニア中央新幹線と、新幹線に関しても話題に事欠かない。JR九州が昨年運行を開始した豪華列車「ななつ星」の成功で、JR西日本、JR東日本でも同様の列車の企画が立てられているという。車両製造や鉄道のインフラ輸出でも日本のメーカーが存在感を見せている。
 昨年7月の『週刊ダイヤモンド』鉄道特集に続き、「鉄道」特集はやっぱりわくわくして読んでしまう。


第4位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  家計の見直しに効く保険のリストラ

 4月1日から消費税が5%から8%へと上がった。先日家人から冬場の電気料金を見せられてちょっとびっくり。知らないってことは気楽だった。家族の通信料金やら各種公共料金を合わせると、かなりえらいこっちゃな金額になっていた。モノの値段もじりじり上昇。まあ、とにかく何かと節約が必要なご時世だ。今週の『週刊ダイヤモンド』は、「大変な時代を乗り切る最も効果的な方法は、家計の中で大きなウエートを占める保険の見直し」とばかりに、「保険を斬る!」と題した特集を組んだ。フィナンシャルプランナーへの相談は、保険の見直しが増えているという。家計負担増に苦しむ30〜50代だけでなく、20代も60代も相談に訪れる。読者層が広い特集でもある。
 プロローグ「保険をリストラせよ!」には、"大負担時代"の「世帯別実質可処分所得の負担増シミュレーション」が表組みされている。ここでしっかりどれだけの負担増になるのか把握したうえで、賢く、そして効果的に保険を見直すノウハウを4パートで伝授する。2013年度は保険商品が様変わりした年でもあったという。そのへんをおさらいしながら、保険のプロが「オススメできる保険」「オススメできない保険」の項で自分が加入している保険をチェックしてみてはいかが? 


トップページ -> 週刊経済誌の読みどころ -> 今週の第1位は『週刊東洋経済』・・・激変!東大生の就活