今週の第1位は『日経ビジネス』・・・ビッグデータ 本当の破壊力

日経ビジネス ... ビッグデータ 本当の破壊力
週刊ダイヤモンド ... スマホの次はこれが来る!
週刊東洋経済 ... 株・投信の攻め方 守り方
週刊エコノミスト ... 資産フライト&海外進学

 最近盛んに使われるビッグデータという言葉を本当の意味で理解している人は少ないかもしれません。そんななかで『日経ビジネス』がそのビッグデータを特集に持ってきました。日米最新事例を紹介しつつ、その本当の意味と影響を検証するという特集です。特集の冒頭には「ビッグデータとは?」という解説があり、これ自体がまだまだビジネスマンにはなんとなくしか理解されていない現状を物語っています。でも最初に特集で取りあげた価値はあり、これを今週の1位とします。
 もう一つIT系の企画が『週刊ダイヤモンド』で特集されています。「スマホの次は何か?」というテーマの特集ですが、ま、ビジネスマンの入門書的にはそこそこの中身で、一応第2位にしましたが、ちょっと中身が薄いと言うか、もうちょっと私が先週に書いたように「スマホの急速なガラケー化」のような所から、どうなっていくかを検証してほしかったですね。
 そして第3位は『週刊東洋経済』です。特集のテーマは「株と投信」。オリンピックの東京開催が決まり、株式市場にも明るみが増してきているタイミングでの特集ですが、この種の特集は画期的な記事がない限り、どうしても中途半端の感を拭えません。
 第4位の『週刊エコノミスト』ですが、富裕層資産の海外移転とそれに伴う子どもの海外での教育を取りあげました。同誌は何度かにわたってこの問題を取りあげていますが、実際の現地取材等がないのが他誌と違って残念です。

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第1位
■ 日経ビジネス■ <<<  大きいことはいいことか?

「今後 10 年間で最もセクシーな仕事は、統計学者であると常にみんなに広めている」という言葉を聞いたことはあるだろう。データサイエンティストの将来性についてグーグルのチーフエコノミスト、ハル・ヴァリアンが語った言葉だ。
 しかし、この言葉には続きがある。「And I'm not kidding(冗談抜きでね)」。この言葉が頻繁に使われた2009年から、はや4年。日本でも冗談ではなくなってきている。今週の『日経ビジネス』の特集は「ビッグデータ 本当の破壊力」だ。
 去る7月27日、隅田川花火大会が開始30分で中止になった。周辺の交通機関に観客がなだれ込み、一時麻痺。さながら地獄絵図だった。しかし、実は一部の人たちは、ゲリラ豪雨の情報をいち早くキャッチして対応していた。それは、気象情報会社のウェザーニュースの会員だ。当日朝までに警戒地域を特定し、その地域の会員に空を撮影してもらう。その情報を集め、精度の高い気象予報を発信するのだ。多い日で3万人にもなる情報。「量は質に変わる」ビッグデータの最たる例だ。
 しかし、すべてが好意的に捉えられている訳ではない。7月1日に日立制作所がJR東日本から提供された「Suica」情報を分析し、小売業や広告会社に販売する事業を発表。すると、JR東日本に抗議が殺到した。たとえ法律に反していなくても、メリットがあっても、自分が関連する情報が勝手に売買されることに危機感や不快感を感じる人は多い。ビッグデータの進歩において、このせめぎ合いは絶えず続くだろう。ネット検索だってSNSへの書き込みだって位置情報だって、すでにどこかに蓄積されて、分析・利用されるのを待っているのだ。データ先進国アメリカにおける最先端の実例も紹介されている。


第2位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  スマホの次はウェアラブル

 2007年1月にiPhoneが発売されてから、もうすぐ7年。スマホは、あっという間に生活の一部となり、9月10日の5S発売も「驚き」ではなくなった。次の「驚き」を与えてくれる次世代のプロダクトとは一体なんなのだろうか? 『週刊ダイヤモンド』は、今週、「スマホの次はこれが来る!」として次の未来端末を特集した。
「下を向いて、のっぺりとしたガラスの画面をこすって歩く姿が、はたして最終形なのだろうか?」とは、グーグル共同創業者で技術部門担当社長セルゲイ・ブリン氏が今年2月にイベントで語った言葉だ。グーグルは次世代端末として「グーグルグラス」(眼鏡型)、サムスンは「ギャラクシー・ギア」(発表済み・腕時計型)、アップルは「iウォッチ」の開発中だ。いま、主要メーカーは「ウェアラブルコンピュータ」の開発にフォーカスしている。今のところメガネ型・時計型・リストバンド型が世に出ている。すでに商品としても販売されているもの、先進ユーザーのみに試験販売されているものなどがある。グーグルグラスは、「OK glass, google」とつぶやくだけで目の前の景色の上に検索スクリーンが現れ、いま見ているものが検索できる。先進ユーザーとしてすでにグーグルグラスを使うジャーナリスト・石川温氏は「まさにSF映画に出てくる世界観が、グーグルによって一気に現実となってしまった」と言う。そのうちグーグルグラスをかけてパーティーに出る人が増えそう。目の前にいる人が誰かすぐわかるし、記憶もしてくれる。ウェアラブル、ちょっと欲しいかな。
 第2特集は「消費税アップ!家計・景気はどうなる?」。


第3位
■週刊東洋経済■ <<<  「五輪期待株」の買い方

 今週の『週刊東洋経済』の特集は「株・投信の攻め方 守り方」。オリンピック招致成功により、再びわいた株価。うまく波にのれば、アベノミクス第2幕が始まるとの見方もある。しかしながら、第1幕のような全体的な上昇ではなく、個々の成長期待に合わせた上昇が大方の予測。では、第2幕に備えた優良銘柄とはどこか? というのが、この特集の趣旨だ。
 やはり、五輪期待株の存在は外せない。インフラや観光、スポーツに関連する株は手堅い。2020年までの長期の上昇が期待できる。「トップアナリストが今 注目している銘柄」では、「スターマイン・アナリスト・アワード2013」から銘柄選定部門を掲載。記事「株の攻め方 守り方」では、2人のカリスマ投資家に秘訣を聞いた。特集は「投信・海外投資」、「NISA」についてもオススメを伝授する。ご興味がある方はどうぞ。
 第2特集は「激震!派遣法改正」。8月、「専門26業務」の撤廃、派遣期間の変更を盛り込んだ報告書を厚労省の研究会がまとめた。専門26業務中4業務を占めるテレビ業界への影響が叫ばれる。しかしそれ以上に、この改正により派遣が便利屋になってしまう懸念があるという。歴史を振り返りながら、派遣の生きる道を問う。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  海外に目を向ける富裕層

「日本にとどまっていては生き残っていけない」−−−そんな危機意識がじわじわと広がっているのだろう。今週の『週刊エコノミスト』は「資産フライト&海外進学」という特集だ。資産編と進学編の2つに分けて、ノウハウ記事を列挙している。これらに関する指摘は『週刊エコノミスト』では、近ごろよく取り上げられていた。7月9日号「東大VS慶応」では進学について、8月27日号「金持ち投資、貧乏投資」では資産について「フライト」状況に言及している。今号は、それを1つにまとめた形だ。
 断っておくが、この動きは今に始まったことではない。所得最上位層は、昔から行なっている。資産フライトはもちろんのこと、子息を幼少の頃から海外の環境で生活させている例は多い。しかし昨今、シンガポールやマレーシアなど身近なアジアにいい教育環境、投資環境が生まれ、日本の国力の低下を懸念し、不動産と教育に関してもリスクヘッジを考える層が拡大しているのだろう。
 資産編では、世界の不動産事情をまとめ、取得ノウハウや税金への注意点などがまとめられる。「海外資産の相続法」なんていう記事もある。進学編は大学留学から親子留学、海外移住まで語られるが、記事のボリュームが少ない!


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