今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』・・・三菱 最強伝説


週刊ダイヤモンド ... 三菱 最強伝説
日経ビジネス ... 活力ある都市ランキング
週刊エコノミスト ... 丸分かり 激震!中国
週刊東洋経済 ... ソニー 熱狂なき復活

『週刊ダイヤモンド』が三菱グループの特集を組みました。題して「三菱最強伝説」です。三菱グループの内情と力とをこれでもかと取材しています。例えば閨閥はもちろん、伝説の「金曜会」の内情や三菱系の結婚相談所の話まで。昔の『週刊ダイヤモンド』の記事まで繰り出して事細かにこの巨大財閥を解剖します。これが、今週の第1位です。
 第2位はこのところ好調の『日経ビジネス』です。今週号の特集は「活力」をキーワードにした都市ランキングです。私も最近、地方都市の首長と会う機会が多く、つい「この市は何位?」という視点で見てしまいました。
『週刊エコノミスト』も最近活気がありますが、今週号は「丸分かり中国」の特集です。第2特集で農業の特集を組み、小泉進次郎へのインタビューも面白く読みました。
 一方『週刊東洋経済』はソニーの復活をテーマに特集を組んでいます。テーマは面白いと思うのですが、でも、いま一つパンチ力に欠ける感じです。

   <第1位>       <第2位>       <第3位>       <第4位>

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第1位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<< 国の経済規模の2割が三菱関連

 2016年最初の個別企業特集だ。『週刊ダイヤモンド』は三菱グループにスポットライトを当てる。題して「三菱 最強伝説 三井、住友を凌駕する『財閥力』」。
 三菱グループ29社の売上高合計は優に50兆円を超え、日本最大規模である。今回、本誌は東京商工リサーチの協力を得て、「三菱経済圏」を算出。三菱金曜会に加盟する29社の仕入先企業、販売企業、関連出資先企業を抽出し、重複を除いて総売上高、従業員など関連数値をはじき出した。その経済規模は280兆円、450万人の経済圏を形成していることがわかった。国の経済センサスによれば、国内企業の総売上髙は1335兆円。実に2割が三菱グループと何らかの関わりがある計算となる。ちなみに三井グループは254兆円、住友グループは190兆円だ。
 三菱といえば、三菱自動車への支援のように、グループ内企業の危機に結束力を発揮する印象を持つ。その結束力の中枢は「金曜会」であると言われている。グループ29社首脳48名で構成され、毎月第2金曜日に開催されるとのことだ。特集では、金曜会から財閥の歴史、閨閥、三菱マンの待遇と出世など、さまざまな方向から三菱を紐解く。閨閥では福沢諭吉と岩崎弥太郎の関係、3代目の娘が澤田美喜であることや、成蹊学園と三菱との関係などがよく分かる。


第2位
■ 日経ビジネス■ <<< 1位武蔵野市、2位大野城市、3位長久手市

『日経ビジネス』の特集は「活力ある都市ランキング」だ。全国の働く世代2万人への調査をもとに、ランキングを作成。働く側から見て魅力的な都市の姿から、人や会社を呼び込むヒントを探る。
 人口減による「自治体消滅」の危機は、地方を中心に徐々に忍び寄る。都市が活力を保ち続けるには、「働く世代」を呼び込むことが欠かせない。トップ5に食い込んだ福岡市では、起業支援を目的とした「スタートアップカフェ」が話題を呼んでいる。常駐するスタッフがさまざまな起業に関する相談や人材のマッチング等を支援し、起業を目指す人同士触れ合うことができるカフェだ。費用は市が負担しているため無料。起業しやすい環境が多くの起業家を呼び、活気立つ都市に拠点を移す企業が大中小を問わずに増加している。「働く世代」にとって住みやすい環境を整えることで人口を安定的に増加させている自治体もある.3位の愛知県長久手市ではあえて企業誘致と宅地開発の二兎を追わず、良好な宅地を開発することに専念。財政も安定し、働く世代の誘致にも成功した。

第3位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 中国の現状、日本への影響

 先週の特集「原油恐慌」に続き、『週刊エコノミスト』は世界経済の失速背景を追う特集だ。今週は「丸分かり 激震!中国」。そもそも中国ショックは昨年8月の上海総合指数の暴落を指す。この時は2927ポイントと、2014年12月以来の安値をつけた。しかしこの1月21日、それをさらに下回る2880ポイントまで下落した。つられるように日本や米国の株価も下落。金融市場の動揺は予断を許さない。
 特集では、原油暴落、米利上げ、中国の景気悪化が共鳴し合うように世界経済を揺るがすなかで、特に中国の現状と日本への影響にフォーカスする。
 第2特集は「農業がヤバい」。自民党農林部会長・小泉進次郎氏への独占インタビューから始まる。ここのところ『週刊エコノミスト』が気を吐いている印象だ。新聞本体から切り離され、昨年出版社としてスタートした同社の看板雑誌、ここが正念場。エッジの効いた特集が続き、楽しみだ。

第4位
■ 週刊東洋経済■ <<< 本当の復活にはほど遠い?

『週刊東洋経済』が特集で「ソニー」を取りあげた。副題は「熱狂なき復活」とある。その通り、ソニーの業績は今4〜9月期で売上高3兆7007億円、当期純利益は1159億円と売上高では日立製作所の4兆8068億円、パナソニックの3兆7604億円には及ばないものの、利益では1159億円、と電機業界のトップに躍進した。
「電機業界の負け組」と批判されていたのに、しかも同じ経営陣なのに、どうやってソニーは復活したのか。そこを同誌が分析する。
 結論として描かれているのは、半導体、ゲーム、金融で荒稼ぎしている実態だ。しかし、5〜10年後のビジョンがあるか、そのためのロードマップがあるかと言えば、それが決定的に欠けていると同誌は結んでいる。だから、業績復活に一応のメドをつけた平井社長には退任説が浮上しているとも。ソニーを継ぐものは誰かという記事でその予測が書かれている。


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