今週の第1位は『日経ビジネス』・・・戦慄の人工知能

日経ビジネス ... 戦慄の人工知能
週刊東洋経済 ... 世界史&宗教
週刊ダイヤモンド ... 禁断の英語攻略
週刊エコノミスト ... 高値からの投資術

 今週の経済誌はどれも面白く読みました。そのなかで、いちばん興味を惹いたのはAIを特集に持ってきた『日経ビジネス』です。最近テレビでもこの種の特集番組は多いのですが、読むことによる認識というのはやはり大きいと思いました(こんなことを言っていると時代遅れになりそうですが......)。
 次に注目したのは『週刊東洋経済』の特集でした。世界史と宗教という特集は他誌が既にやっていますが、しかし、このての読み物には「なるほど」という安堵感や、今さら人に聞けないような事柄への理解が含まれていて、興味深いものです。
『週刊ダイヤモンド』の特集は英語学習法でした。これも定番的な特集ですが、NHKの英語とTOIECの2つに絞って新しさを出しています。
 そして4位の『週刊エコノミスト』ですが、「高値からの投資」と言う今までにない切り口で、これも久々に面白い特集でした。

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第1位
■日経ビジネス■ <<<  AIは人間の知能を超えるか!?

 1月に『週刊エコノミスト』が特集「自動運転・AI・ロボット」でAIを取り上げた。ついこの間の3月29日日曜日にはNHK・BSで「AIとIoTが変える未来」という番組が放映されていた。だからというわけではないが『日経ビジネス』も「戦慄の人工知能 AIが企業を動かす日」という特集を組んでいる。
 人工知能=AIの世界にいよいよ革命期が訪れているらしい。加速度的に性能は上がり、人間に匹敵する能力を持ち始め、AIに人間が支配される世界が映画の中だけの話に留められるか、ホーキング博士が注意喚起する。AIの進化が社会に恩恵をもたらす一方で、ある(多くの)部分の仕事を人間にとってかわるのは確実だ。AIは人間の仕事の中身を変え、その土台となる教育も変える。
 昨年12月にマイクロソフトがプレビュー版を公開した「スカイプトランスレーター」。使用言語の違う相手との会話をほぼノータイムかつ高い精度で通訳する人工知能を用いたソフトだ。ディープラーニングというコンピュータに自ら学ばせるという技術によって人口知能の精度は人間が「正しい」と感じるまでに上がったと言われている。まだ実用化されているものは少ないがこれが及ぼす影響は大きく、例えば米IBMが作り上げた「ワトソン」は「従来なら6日間の入院でプロの医師が検査を繰り返しても判明しなかった病名が、数時間で診断できる」と言われている。言語の壁が消え人手不足がAIで解消される......それは日本の強みとなるか!?


第2位
■週刊東洋経済■ <<< 日本人の世界史観とは

「混乱する世界 すべてのルーツを歴史にみる」。そんなコンセプトで組まれた特集を、『週刊エコノミスト』ではなく、今週は『週刊東洋経済』がもってきた。タイトルは「ビジネスに効く! 世界史&宗教」だ。
 まずは佐藤優氏が解説する「世界史の極意」。佐藤氏は言わずと知れた元外務官僚だが、彼は「資本主義・ナショナリズム・宗教、三つの要素が国際情勢を動かすエンジン」「この三つを押さえておけば国際情勢を自力で読み解くことができる」という。三つのバランスが崩れるとき戦争が起きるが、目下その状況。全面戦争を避ける現代の帝国主義を「新帝国主義」と名付け、取引外交の舞台裏も解説する。
 そのほか三大宗教マップ、日本人が持つイメージとは違う「歴史の主役を演じるイスラム教徒」、グローバリズム誕生の歴史などなど、ビジネスパーソンが押さえておきたい歴史を読み解くツボを第一人者が伝授する。
 さて、先週から巻頭ニュースリポートの次は第1特集、そして第2特集と、従来の構成(『週刊ダイヤモンド』と同じ)に戻してきた『週刊東洋経済』。第3特集「活況 ベンチャー投資の舞台裏」では、昨今のベンチャーへの過熱気味の投資合戦が取り上げられている。


第3位
■週刊ダイヤモンド■ <<< 英語はいかにして学べばよいか

 世界でも英語がしゃべれない国民としてその名を轟かせるわれわれ日本人だが、なんと、年間9000億円とも言われる金額を英語ビジネスに注いでいる。なぜその効果が出ないのか? 今週の『週刊ダイヤモンド』は「禁断の英語攻略」と題して、「これまで明かされていない"禁じ手"を含めた、秘密の英語学習法に」迫るという。その取材対象は、費用対効果が最も高いと思われる"最短ルート"にして日本人にとっての2大英語学習法、そう「NHK英語講座」と「TOEIC」だ。
 一つ目は、勤務先や採用試験で一定のスコアを課されることの多いTOEICのスコアを短期間で効率的に上げることにしぼった「禁断のTOEIC逆解析」。長年TOEICを研究してきた達人による試験問題の解析は受験者必見だ。有名TOEIC塾への記者の入塾体験も面白い。そして90年間にわたって日本人の英語学習に最適化されたNHK英語講座の全貌と活用法。NHKの英語講座は、テレビとラジオを合わせて十数講座にのぼるが、これだけで英会話スクールを主催するまでになった達人の勉強法など、侮れない内容だ。そのほか、1回99円からの低料金にもかかわらずいまや既存の英会話スクールを脅かす勢いのオンライン英会話サービスの進化もたいへん参考になる。


第4位
■週刊エコノミスト■ <<< 下げても慌てない投資術

「これから株を買っても大丈夫ですか?」
 そんな質問が熱気にあふれる個人投資家向けセミナーで講師に向けられるという。公的マネー主導の官製相場と用心されながらも、日経平均株価が順調に2万円超えを目指す展開のいま、用心深い一般市民の株式への関心も高まっているようだ。
 今週の『週刊エコノミスト』は「高値からの投資術 下げても慌てない」という特集を組んだ。まさに「日経平均2万円目前から始める」人のための株式投資指南特集。株価上昇に乗り遅れた感のある層に訴えかけるウィットの効いたタイトルだ。相場動向編・テクニカル編・銘柄選定編と、アナリストやストラテジストなど専門家がレクチャーする。ご興味ある方はご一読を。


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