今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』・・・いざ 都市対決!

週刊ダイヤモンド ... いざ 都市対決!
日経ビジネス ... こんなホンダは要らない
週刊エコノミスト ... 日本人が知らない中東&イスラム教
週刊東洋経済 ... 医学部・医者 ウラとオモテ

 今週も先週に続いてバラエティに富んだ企画が出揃いました。そのなかで面白かったのは『週刊ダイヤモンド』です。テーマは「都市対決」です。例えば、〇〇対××といった都市対決が巻頭から続きます。まずは新幹線が開通した「石川×富山×福井」とか「千葉×埼玉」とか、元は別の藩である「青森×弘前×八戸」とか。テレビ番組を見ているかのような比較は、地方創成なんていう言葉がなくても、なかなかに興趣を誘います。これが今週の第1位です。第2位はズバリ「ホンダ」に切り込んだ『日経ビジネス』です。ミニトヨタに堕した現在の状況に活を入れつつエールを送る「日経」的な内容です。
 第3位は久しぶりに『週刊エコノミスト』です。特集は中東とイスラム教と言う扱いにくそうな内容ですが、「アラブの春のその後」とか「進まない中東和平」とか割に面白く読みました。
 最後は『週刊東洋経済』です。特集は「医学部と医者」で。この何やら分からない業界のウラとオモテを解説するという企画です。

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第1位
週刊ダイヤモンド■ <<< 県民に聞く「合併したい県」と「ライバル県」

「地方創成」が謳われているが、うまくいく所と、努力が報われない所、これからさらに地方の勝ち組・負け組がはっきりしてくるのではないだろうか。そういう背景があるのかないのか、今週の『週刊ダイヤモンド』は日本全国のお国自慢対決とでも言おうか、日本全国のライバル都市同士の対決にあえて決着をつけていくという新鮮な企画となっている。自分の出身地や居住地がどんな特徴を持っているのか、主観的に客観的に分析していったら、「地方創成」のアイディアがつかめるかもしれない。タイトルは「いざ 都市対決!」。
 まずは県民1万人調査による「ライバル県」はどこだ! 地元愛着率、「合併したい県」、「ライバル県」を聞くことで県民の本音を探る。東北では宮城県が合併人気県。「富山と石川」「島根と鳥取」は相思相愛? 「北海道と沖縄」はライバル! など、愛憎入り乱れる各地の心模様が垣間みられる8ページだ。
 そしてメインの都市対決。たとえば「石川×富山×福井」。新幹線開業を観光業総出で盛り上げる「石川県」が勝ち。「八王子×立川」は発展著しい「立川」。因縁の歴史合戦「青森×弘前×八戸」は元々別の藩という犬猿の仲。同じ県なのに力が分散していて全部が負け組にならねばよいがと心配だ。
 軍配に異論はあろうが、「この地は何で生きていくか」それぞれの地で考える足しになりそうではある。


第2位
日経ビジネス■ <<<  ホンダは「らしい」車を作れるか

 クルマに興味がないので、ホンダの企業イメージがトヨタはおろかマツダや富士重工より低くなっているとは思ってもみなかった。確かに相次ぐリコールとタカタ製エアバッグ問題で苦境に立たされ、業績下方修正に追い込まれた。しかし、問題の根は2009年以降の拡大戦略がもたらした功罪のようだ。今週の『日経ビジネス』は、あえて特集タイトルを「こんなホンダは要らない」とした。そこには「あの個性を取り戻してくれ!」「復活してくれ!」という思いがこもっている。
 2009年から6年間ホンダを率い、グローバル化の渦中で拡大戦略をひた走ってきた伊東社長。しかし6極(日本、中国、アジア、北米、南米、欧州)それぞれで規模の追及を続ける日々のなかで徐々に歯車は狂い、ホンダらしい消費者を驚かせるような斬新な商品や技術が出てこなくなった。その過程が本人から語られる。6月に伊東氏からバトンを引き継ぎ8代目社長に就任する八郷隆弘氏。Part2ではその新経営体制を分析する。ホンダにも「ソニー病」のリスクはある。しかし現場には優秀な人材がいる。早くエッジの効いたホンダらしいクルマをバンバン世に送り出してもらいたい(ソニーも人材の宝庫だ。復活してほしい)。


第3位
週刊エコノミスト■ <<< アルカイダとイスラム国の決定的な違い

 東京外国語大学教授・飯塚正人氏によれば、「イスラム社会では、アルカイダはレジスタンス(抵抗者)、IS(イスラム国)はテロリストと見なされている」そうだ。アルカイダが行なったのは対米テロで、ISが主に敵視しているのは同じイスラム教のシーア派だからだ。中東は①部族・家族②国家③民族④宗教・宗派と、さまざまなアイデンティティーを持ち、場面によって立場を変化させる。このことで問題は複雑化し、日本人の我々はなかなかそれに付いていけない。
今週の『週刊エコノミスト』は、「日本人が知らない中東&イスラム教」という特集で、イスラム国がかき回す中東の現在を政治・経済の側面から分析する。
 今週号巻頭、経営権をめぐって父娘で対立を深めている大塚家具社長・大塚久美子氏が独占インタビューに答えている。


第4位
週刊東洋経済■ <<< 青年は医学部を目指す

 リーマンショック以降、医学部人気が高まっている。全国80大学の医学部の延べ志願者数は2007年度12.8万人、14年度は16.9万人と、少子化のなか大きく増加した。今週の『週刊東洋経済』は、この医学部人気の背景と医者という職業を掘り下げる。どうやら将来への不透明感と親世代・子世代の不安感が、強力な資格が取れる医学部への信仰の背景にあるようだ。
 理系の秀才が次々と医学部に吸い寄せられている。自ずと医学部の偏差値は上がり、一番低い私大医学部でも62.5だ。もう簡単に入れる医学部は存在しない。とくに優秀な学生は授業料の安い大学を狙い、授業料を戦略的に下げた大学が難易度=人気度を上げている。慶応・慈恵・日医が私大医学部御三家で、この3校は授業料も下位だが、そこに学費を下げた順天堂・昭和が中堅校から人気校への階段を登っている。入試対策の若年化も進む。中高一貫校への入学が医学部合格の近道なので、ようするに中学受験からそれは意識されるわけだ。医者になってからは、働き方も年収もピンキリのこの職業。「天皇陛下の執刀医」を務めた順天堂大学医学部教授・天野篤さんへのインタビュー、そのほか定番の覆面座談会も掲載されている。
<緊急特集>は「コンビニ大淘汰」。ドンキホーテ創業者・安田隆夫氏へのインタビューも。


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