今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』・・・ロボット・AI革命

週刊ダイヤモンド ... ロボット・AI革命
週刊東洋経済 ...  「IPO&信仰市場」を勝ち抜け!
日経ビジネス ... アジアの苦悩
週刊エコノミスト ... とことん学ぶ通貨と為替

 今週の経済誌でいちばん目を引いたのは『週刊ダイヤモンド』の「ロボット」特集です。コンピューター技術と人工知能研究が大きく進展し、インターネットは次の段階であるIOT(Internet of Things:モノのインターネット)へと進みつつあり、実際のロボットが多様に生まれつつある現在、その状況をレポートしてくれる特集でたいへん興味をそそる内容でした。これが今週の第1位です。
 次に興味を引いたのは『週刊東洋経済』の新興市場特集です。株式市場の好転によってまったくと言っていいほど動きのなかった新興市場にも光が射してきました。この上げ相場は本物か、新規上場企業の動向と併せて読むと面白いですね。
『日経ビジネス』はアジアで影響力を増大させていく中国の動向のうち、特に台湾、香港などその浸食力の大きな地域にスポットを当ててレポートしています。
 そして、『週刊エコノミスト』は特集に「通貨と為替」を取りあげています。ふつうのビジネスマンには取っ付きにくく、分かったようでよく分からないこのテーマを、わかりやすく解説しています。

dia_20140611.jpgtoyo_20140611.jpgnikkei_20140611.jpgeco_20140611.jpg


第1位
■週刊ダイヤモンド■ <<< ロボットは東大に入れるか

 インターネットに続く次の産業革命の主役はロボットかもしれないと言われている。今、ロボットとその頭脳である人工知能(AI)に力を注ぐ先進国の動きに注目が集まる。ロボットテクノロジーの発達により仕事や産業にどのような影響が出るのか。優秀なロボットで生活や社会はどう変わるのか。今週の『週刊ダイヤモンド』の特集は、「ロボット・AI革命」だ。
 ロボット及びAI技術の進化は目覚ましく、人工知能が人間を越える時=「シンギュラリティ(特異点)」を迎える日も近い。東大入試を突破するロボットも開発中だとか。「ロボットが人間から仕事を奪う」という現実が工場などにとどまらなくなった時、それはどんな社会なのか。
 産業界では、2013年にグーグルがロボット関連企業8社を買収した事が話題になった。インターネットの聖地・シリコンバレーも、じわじわとハードウェアにシフトしつつあるようだ。日本政府も5月に「ロボットによる、新たな産業革命を起こす。そのためのマスタープランを早急に作る」と宣言したが、ライバルである米国に対しては、産業育成面で後手に回っている印象だ。日本は生活支援ロボットにフォーカスした市場形成に活路を見出そうとしている。
 そろそろワールドカップサッカーが開幕する。第3特集は「MONEY FOOTBALL!」。サッカー界にデータ革命が起こっているそうである。


第2位
■ 週刊東洋経済■ <<< ホントに新興市場銘柄は買いか?

 偶然だが、『週刊ダイヤモンド』のロボット特集で取りあげられたベンチャーの福祉用ロボットメーカーCYBERDYNE の山海CEOが、『週刊東洋経済』にも顔を見せている。こちらは株式投資、とくにIPOと新興市場に絞った株式市場の特集。その注目のIPO銘柄としてCYBERDYNEが登場しているのだ。
 株式市場が好転してきている。5月中旬から新興市場の株価が上昇している。ミクシィのように2週間で株価が9割も上昇する「スター銘柄」も表れた。急速な株価の戻りで個人投資家にも投資余力ができ、市場が再び活気づいてきた。6月には8社がIPO(株式新規公開)を行ない、企業内に於いても株式に対する関心は高まっている。
 IPOや新興株の中でも着実に成長し、市場の評価を集める株にはいくつかの共通項ともいえるキーワードがある。一つが医療やエネルギー、ロボット等の成長分野、二つ目がユニークなビジネスモデルを持つ企業、三つ目がニッチだが特定の分野で高いシェアを誇る企業、最後は内需関連の株だ。
 巻頭特集は「皇帝倒れる! サムスンの重大局面」。


第3位
■日経ビジネス■ <<< アジアに浸透していく中国の脅威

 PPP(購買力平価)で換算すると、2014年内に中国とアメリカのGDPが逆転する...。中国経済は巨大化しアジアを飲み込み、米国はTPP交渉を進め、中国を旋回するような同盟国の囲い込もうと躍起だ。米対中のこの利害衝突の構図で舞台となるアジアの国々は、どちらの側からも経済の「自由化」を迫られ、拒めばアジア経済のダイナミズムから取り残されてしまう。『日経ビジネス』が「アジアの苦悩」と題して、この米中衝突の最前線を分析する。
 26〜27ページ「アジアを染める中国経済」の図表がいい。米中両国からの影響度を、年間輸出額・輸入額・直接投資額・入国者数の4つで国・地域別に塗り分けたものだ。米中がアジア市場で拮抗しせめぎ合う様子が一目瞭然だ。中国は南シナ海の諸島の領有ライン「九段線」を主張することで、付近のフィリピン、ベトナムと近年衝突の頻度を増している。「政治」の断絶と「経済」の恩恵との間で苦悩する台湾、香港はじめ各国の様子に日本が重なる。
 特集の締めくくりはマハティール・マレーシア元首相へのインタビューだ。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  ビットコインはなぜ人気?

「通貨と為替は経済を動かす大テーマ。将来を見通すうえで役に立つ知識や歴史を学んでおこう」というのが今週の『週刊エコノミスト』。
 例えば、「円安はなぜ止まったのか?」にうちては予想外に進まないドル高が原因、と解説する。他にも「外国人投資家の次の一手は?」、「『円安・株高』はまだ期待できる?」、「ビットコインの人気継続はなぜ?」などなど、ちょっと気になる最近のテーマが並んでいる。いずれも、今さら人に訊けないベーシックなテーマがずらりだ。
 後半は、「歴史は語る」と題して基軸通貨の変遷をもとにそのウラにある巨大金融市場の存在をを見ていくようになっている。ギルダー(オランダ)時代、ポンド(イギリス)時代、ドル(アメリカ)時代と年表で見せてくれる「基軸通貨の変遷」、「歴代日銀総裁の教訓」など。
 学習の好きな方向けの特集には違いない。


トップページ -> 週刊経済誌の読みどころ -> 今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』・・・ロボット・AI革命