2016年7月22日

今週の第1位は『週刊エコノミスト』・・・ヤバイ投信 保険 外債


週刊エコノミスト ... ヤバイ投信 保険 外債
週刊東洋経済 ... すごいベンチャー100
週刊ダイヤモンド ... 今こそ!「嫌われる勇気」
日経ビジネス ... ゲームだけじゃない VR

 今週は一言で言うと低調な週だったように思います。それなりに面白い企画なのでしょうが、なにか企画の裏の情熱のようなものが感じられなかった気がします。そんななかで作りはそれほどでもないけれど熱意のようなものを感じたのは『週刊エコノミスト』でした。投信、保険、外債など高金利を謳って販売している金融商品に潜む罠をえぐり出していて、本当に詐欺まがいの販売が大手金融機関によってなされているのがよくわかります。金融庁長官へのインタビューもよく、これが今週の第1位です。
 では、次は何かというと『週刊東洋経済』の久々のベンチャー企業特集です。しかし、100もの企業を載せるのはいいのですが、ちょっと食い足りなさが残りました。
『週刊ダイヤモンド』は同社のミリオンセラーである『嫌われる勇気』をそのまま特集に持ってきました。ちょっとあざとい感じがするのと、あまり心理学に強い興味を感じない私としては第3位にするしかないかと。でも売れているのかも知れませんね。
 第4位は最近ちょっと低迷気味の『日経ビジネス』です。バーチャルリアリティー(VR)を取りあげ、ゲームだけではなく今や産業のさまざまな分野で活用されるようになったことを取材しています。


  <第1位>        <第2位>       <第3位>       <第4位>

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第1位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  高金利に潜む手数料の罠

 ヤバイ商品があるという。金融商品だ。マイナス金利下、すこしでも資産形成に繋げたい消費者の気持ちを汲み取って、一見高利に見える金融商品が跋扈しているのだそうで、そんな商品には手を出すな! と『週刊エコノミスト』が警鐘を鳴らしている。特集タイトルは「ヤバイ投信 保険 外債」だ。
 特集の冒頭は外債の話から始まる。例えば、欧州復興銀行(EBRD)のブラジル・レアル建て債券。格付けはトリプルAだとのセールストークで大手証券会社の営業担当者が勧めるこの金融商品は満期時まで持てば年6.329%の最終利回りが得られるという。半分その気になった消費者は手数料が書いていないことに気づく。ところがその手数料がバカ高いので、購入はしなかったのだと書いてある。しかし、世の中に手数料までキチンと聞く人がどれだけいるか。きっと知らずに買っている人も多いのだろう。なにせ1日に2〜3億円は売れると言うことだから。
 こんな話を読めば詐欺まがいだと思うが、しかしそんな商品が多いのだろう。誌面では森信親金融庁長官へのインタビューがあり、これがなかなかの激白でこうした商品を避難し、是正に向けて動こうとしているようだ。面白かったのは、同長官が監督局長時代に銀行の頭取に会う時は売れ筋投信ランキングベスト10を見せて、「これをあなたのご家族に勧めますか」と問いかけていたというエピソードだ。
 本当にその通りである。


第2位
■ 週刊東洋経済■ <<< 第4次ベンチャーブーム到来!

 1980年代以降、日本には約10年ごとにベンチャーブームの波がやってきた。リーマン・ショック後大きく縮小したベンチャー投資は2013年ごろから徐々に回復し始め、15年のベンチャー企業資金調達額は、直近ピーク06年を大きく上回っている。いままさに第4次ベンチャーブームが到来したようなのだ。
 今週の『週刊東洋経済』は「すごいベンチャー100」と題して、第4次ベンチャーブームの中身を有望ベンチャー100社とともにレポートする。
 ベンチャー投資資金が向かう先は世の中の「いま」を映し出す。2015年はマネーフォワードやfreeeなど、わかりやすいフィンテック企業に資金が流入した。しかし2016年になると評価が定まらないフィンテック関連に代わって伸びているのが、ロボットや人工知能関連だという。以前は「はみ出した非エリート」がベンチャー起業の中心人材だったが、いまは「地頭のいい大手企業に入れる人材」が起業を選択するケースが増えた。投資側もオープンイノベーションの波に乗り遅れまいとする伝統的大企業が出資の背中を押している。


第3位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<<  人間の悩みは、すべて対人関係の悩み

 書店の目立つところに平積みとなっているブルーとオレンジの表紙の本『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』。手に取った方、読まれた方も多いだろう。この2冊ですでに173万部の大ヒットだそうだ。韓国語にも翻訳され、2016年4月の発売以来130万部! 人口比と発売期間を考えると、韓国では日本以上の熱狂的な支持を集めている。
 なぜこれほどまで支持されるのか? 今週の『週刊ダイヤモンド』は、ブームの火付け役となった『嫌われる勇気』共著者・岸見一郎氏と古賀史健氏が登場し、人々を魅了するアドラー心理学をわかりやすく掘り下げ、魅力を開示する。「ここでしか読めない!『嫌われる勇気』特別編」、アドラー心理学研究の日本における第一人者・岸見一郎氏による公開カウンセリングや、先生と働く女性の座談会も掲載されている。
「トラウマは存在しない」「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とするアドラー心理学。とても実践的で明快であるがゆえに、男性たちは『嫌われる勇気』を読んだあと、「当たり前のことしか書かれてない」「前から知ってた」と言う人が多いとか。このブームの火付け役は女性やSNS疲れしている若者たちだが、あなたはこの「当たり前」が実践できていますか?


第4位
■ 日経ビジネス■ <<<  産業界で動き始めたバーチャルリアリティ

 今年は「VR元年」と言われている。VR=バーチャルリアリティは、パソコン、スマートフォンに続く「第3のデジタル革命」として大いに期待され、2025年には世界で8兆円市場を形成すると見込まれる。今週の『日経ビジネス』が「ゲームだけじゃない VR 〜製造も営業も変える第3の波」と題して特集した。
「どうせゲームの世界の話だろ」......というのは昔の話。ゲームはVRの一側面に過ぎない。ゲーム、ライブイベント、ビデオといったエンターテイメントのほか、小売、不動産、教育、ヘルスケア、軍事、開発など、ソフトェア開発の分野は大きく広がることが予想され、それに伴ってハードウェアであるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の市場が拡大する。米国ゴールドマンサックス証券の予想では、2025年時点でハードウェア⒋5兆円、ソフトェア3.5兆円、計8兆円規模の市場だ。
 三菱重工では、実際に仮想空間に実物を先取りしたプラントを「建設」し、チーム間での認識のズレや見落としのない理想の建造物を共有し始めた。顧客にも目の前に「ある」ように見せることができ、わざわざ現場まで連れ出す必要もない。熟練技術者の動きを遠く離れた海外の社員に伝承するVRイステムを開発・販売するのはNECだ。技能の伝承と同時に出張費も減らせる。