2016年5月18日

今週の第1位は『週刊エコノミスト』・・・ずるい税金逃れ


週刊エコノミスト ... ずるい税金逃れ
週刊ダイヤモンド ... 背徳のシャープ
週刊東洋経済 ... 今すぐ始めるプログラミング
日経ビジネス ... 外食崩壊

 今週の第1位はタイトルで選びました。『週刊エコノミスト』のパナマ文書の特集「ずるい税金逃れ」です。「ずるい」という言葉はまさにその通りで、合法だろうと節税だろうと、この言葉に人は引っかかるのです。パナマ文書だけでなく、東京都知事も他のいろいろな人達も法的に問題はなくてもこれに人は反応するんです。
 一瞬こっちを1位にしようとも思ったのが『週刊ダイヤモンド』のシャープを扱った特集です。経営陣の右往左往やだらしなさ、はたまた暗躍といがみ合いが白日のもとにさらされ、誰しも感じるでしょう。「これはつぶれるわ」と。
 今週思い切った特集を組んだのは『週刊東洋経済』です。なにせプログラミングの特集ですから。我々「ユーザー」には全く縁がないと確信している世界の特集を大胆にも組んできました。食いつく人は少ないかもしれませんが、初等教育にも必須になる予定のプログラミングですから、知っておいて損はありません。これが第3位です。
『日経ビジネス』の特集は外食産業をテーマにこの業界の特にチェーン展開する大手を取り上げ、その不調ぶりを取材してレポートしています。


  <第1位>       <第2位>       <第3位>       <第4位>

eco20160518.jpgdia20160518.jpgtoyo20160518.jpgnikkei20160518.jpg


第1位
■ 週刊エコノミスト■ <<< まさに、ずるい!

 タックスヘイブンを利用した合法的な巨額税金逃れや財産隠しは、昔から世界の大金持ちの財産保全手法として小説の中などでも語られてきた。しかし近年、グローバル企業による「異常」なまでの税金逃れや、各国の財政逼迫事情から、もはや放置できないと対策が急がれている。そういう中でリークされた「パナマ文書」である。
 今週の『週刊エコノミスト』は、経済誌の先頭を切って「ずるい税金逃れ」と題してタックスヘイブンを使った税金逃れ問題を特集する。
 タックスヘイブン=租税回避地は、「大英帝国の遺産」と言える地域に多い。戦後ポンドを捨て、ドルの国際取引に乗り換え、ロンドンは金融市場に君臨してきた。ケイマン諸島、英領バージン諸島、香港、シンガポールなど、旧植民地をサテライトとしたタックスヘイブン網を自在に操るそのパワーが、ロンドン金融機関の強さの源と言える。この戦略がパナマ文書でどう変わるのか? はたまた合法ではあるが「ずるい」、不公平な手法で税金逃れを進めてきたパナマ文書のリストを飾る企業や個人への国の対応はどうなるのか? いろいろ興味は尽きない。


第2位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<< だらしないシャープの経営陣

 まだまだ、前途多難ということなのだろう。台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)によるシャープ買収劇をいまさら取りあげたのは『週刊ダイヤモンド』である。「背徳のシャープ」というタイトルから来るイメージが最初は理解できなかったが、読み進むに連れ「いまさらながら」シャープ経営陣のだらしなさが浮き彫りにされ、まさに「背徳行為」を行なっていた実態がよく分かった。
 こりゃダメだ。この数年右往左往していたシャープの再建計画。買収の相手先はてっきり産業革新機構に決まりだろうと思っていたのだが、ふたを開けてみれば違った。もちろんれっきとした理由がある。しかし、その背景にあるのはメインバンクの自己都合やシャープ経営陣のだらしなさである。日本企業が開発した液晶事業、その中核にいたはずの同社は台湾企業の傘下となり、「そして誰もいなくなった」状態にこれからなっていくのだろう。

第3位
■ 日経ビジネス■ <<< 飽きられたマニュアル化

 今週の『日経ビジネス』第1特集は「外食崩壊」。3年連続で客足が減少し、総崩れとも言える大手外食チェーンの現状を特集する。単に消費の低迷が理由というわけではなく、チェーン店離れが加速しているのだ。これまで強みとされてきた均一メニューによる安心感や、大量一括仕入れによるコスト低減、マニュアルで標準化された接客などが、ことごとく裏目に出て消費者離れが進んでいる。反対に大手の逆を行く街場の繁盛店は、大手チェーン店が失った創業者パワーがみなぎり、マネのできないサービスや雰囲気、料理を提供して話題を集めている。検索サイトでその日の気分に合った店を選べるようになったことで、立地条件に恵まれない個人経営の飲食店でもチェーン店と対等に勝負できる時代に、いつの間にか変化した。
「日経ビジネス」にはパンチの効いた小ネタを扱う「スペシャルリポート」というページがある。今週のタイトルが気になった。「昭和から続く『悪しき伝統』の真実 残業が減らないのは家に帰りたくないから」。日本企業の長時間労働は有名だが、対策を実施しても一向に減っていない。「日本人は皆、家に帰りたくない」......このぐらいの前提に立って対策を練らないと残業は減らせない現実を知る6ページ。


第4位
■ 週刊東洋経済■ <<< プログラミングは必修科目

 プログラミングを特集に持って来るなんて、初心者向けのコンピューター雑誌じゃあるまいし、と思ったあなた! それは間違いです! と『週刊東洋経済』は主張している。「今すぐ始めるプログラミング」という特集タイトルに<ゼロから分かる超入門>という副題をつけ、大人も子どもも! 英語と並ぶ必須スキル と煽る言葉が表紙に所狭しと並んでいる。
 今年4月19日に開催された産業競争力会議で安倍首相が初等中等教育からプログラミング教育を必修化すると宣った。具体的には次期学習指導要領が始まる2020年度が導入の目標だ。
 とまあ、そういうことなのだろう。同誌はプログラミングをできるだけ分かりやすく理解してもらおうと、オジサンでもわかるように図解して解説しているし、初級のプログラミング講座まで用意している。
 ン十年も前にbasicを独学したことがあるが、その時よりはずっと簡単になっているし、個人的にはExcelでマクロぐらいかけた方が仕事もスムーズにできいいとは思うが、興味を持つ人がどれくらいいるかは不明である。