2016年4月28日

今週の第1位は『週刊エコノミスト』・・・官邸の狙い・新聞に載らない経済&投資


週刊エコノミスト ... 官邸の狙い・新聞に載らない経済&投資
週刊ダイヤモンド ... お金の賢者と愚者
日経ビジネス ... 勝機はセンサーにあり
週刊東洋経済 ... 理系社員サバイバル白書

 今週はゴールデンウィークの都合で『日経ビジネス』以外の各誌は合併号です。そのなかで、図抜けて面白かったのは『週刊エコノミスト』です。特集は2本建てで、一つは官邸の狙いをレポート。衆参同一選や憲法改正の思惑に踏み込んだ記事です。2本目は新聞に載らない経済や投資をまとめたものでこれもなかなか面白いものでした。最近の同誌は冴えているなぁ。これが今週の第1位です。
 第2位はタイトルはそれほどではなかったものの『週刊ダイヤモンド』のお金の特集です。きちっと取ったアンケートで年収を細かく分けて,お金に対して「賢者」と「愚者」を描いています。
『日経ビジネス』はシリーズ企画の一つ「IoT」をテーマにセンサー技術の可能性についてアプローチしました。これが第3位で、『週刊東洋経済』は一頃もてはやされた「理系社員」の現在と未来を取りあげました。理系社員も会社の中でなかなか難しい位置づけになってきたようです。


  <第1位>       <第2位>       <第3位>       <第4位>


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第1位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 政治、経済の裏を読む

 特集2本立てで攻めてきたのは『週刊エコノミスト』だ。1本目は「官邸の狙い」。改憲、参院選をめぐる安倍首相率いる官邸の動きを探る特集だ。2本目は日本の動きがストップするゴールデンウイークに動きやすい(仕掛けられることが多い?)国内外経済の動きをよむ「新聞には載らない経済&投資」。どちらも興味をそそられるテーマだ。
 この3月2日、安倍首相は参議院予算委員会で「私の在任中に成し遂げたい」と、憲法改正への意欲を明言した安倍総理。その任期は2018年9月で満了。この夏の参院選を改憲へのラストチャンスとして、衆参同日選を睨んで動いてきたに違いない。しかし、熊本で起こった大地震がこのスケジュールに影響を与えている。特集では2020年までの「政治・経済・憲法をめぐる主な日程」を掲げ、9%案も出てきたとされる消費税増税、予想される経済対策など、今夏に向けた動きを探る。
 第2特集とはいえ「新聞には載らない経済&投資」は、33ページのボリューム。『週刊エコノミスト』にしては多い。「震災前よりも発電所48基分のエネルギー消費が減った?」「借金1000兆円が消えるって、なぜ?」など、17の案件で迫る。


第2位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<< 賢者と愚者の境目

 世帯年収を300万円から1500万円以上まで14階級に分け、各階級350人、片寄りがないよう日本全国4500人に対して実施した「お金に関するアンケート」が土台の特集「お金の賢者と愚者」が、今週の『週刊ダイヤモンド』の第1特集である。アンケートで見えてきたのは、お金の賢者と愚者の境目。まずは見開き1ページ目のチェックシートで自分が賢者なのか愚者なのか判定するところから始まる。
 賢者と愚者の境目は、年収の高さではなくてどうやら人生への満足度によって形成されるようだ。庶民賢者も金持ち賢者も「仕事」「家庭」「余暇」に対する満足度が総じて高い。こういった賢者と愚者の違いを知った上で、「稼ぐ」「削る」「殖やす」「使う」「話す」の5項目で生きていく上で不可欠な"お金の賢者"への道筋を紐解く。
 雑誌の巻頭では熊本大地震を緊急特集。熊本県は、福岡県に次ぐ九州第2の経済圏を形成する。産業界への影響に絞り、そのリスクを解説する。


第3位
■ 日経ビジネス■ <<< 匂いに反応するセンサーまで登場

 すべてのモノがインターネットに繋がる「IoT時代」。それを成り立たせるのはありとあらゆる「センサー」がもたらすデータだ。データが価値を生み、経済を動かす原動力になる時代。
 今週の『日経ビジネス』は「勝機はセンサーにあり」と題した特集で、センサー技術が未来をどう変えていくのかを予測する。
 例えば私たちが日常生活で頻繁に使うスマートフォン。一台のスマホの中にはおよそ10個以上ものセンサーが取り付けられている。心拍数や歩行数などお手の物だ。一つの製品に搭載されるセンサーの数が増える一方で、今まで測ることのできなかった事象を測定するセンサーも続々登場している。例えば東京大学先端科学技術研究センター所長の神崎亮平教授は昆虫の嗅覚能力をセンサー化する研究を行なっている。昆虫の特定の匂いに反応する受容体のメカニズムを解析することで、特定の匂いのみに反応するセンサーを作る試みだ。また、大阪大学産業化学研究所の関谷毅教授の研究チームは冷却シートそっくりの脳波センサーを開発している。使い方も冷却シートと同じ様に額に貼るだけ。それだけで脳波を測定することができる。こちらは認知症や小児発達障害といった脳にまつわる病気の診断に使われる予定だ。


第4位
■ 週刊東洋経済■ <<< 自分を守れるものは自分

 技術立国ニッポンの立役者だった理系社員(=技術者)が揺れている。文系の職種と比べ、技術という専門性がある技術者は不況やリストラに強いイメージがある。が、陳腐化した製品の部門は退場を余儀なくされ、技術者は容赦なく切り捨てられるようになった。一昔前なら中国や韓国のメーカーへの移籍も多かった。しかし今は? 
今週の『週刊東洋経済』は「理系社員サバイバル白書」と題して、理系社員の現状と生き残る技術者の条件は何か?を特集する。
 転職した理系社員、就活中の退職者、独立成功組、ベンチャーを選んだ若手技術者、他業種からのラブコール、たくさんのケーススタディから見えてくるのは、理系にしても文系にしても「自分を守れるのは自分」というひたすら健康で前向きな姿勢しかない。
『週刊東洋経済』も雑誌巻頭で熊本地震と九州経済圏への影響をレポートしている。