2016年4月14日

今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』・・・神社の迷宮


週刊ダイヤモンド ... 神社の迷宮
週刊東洋経済 ... ザ・商社
日経ビジネス ... ビールM&A 最終決戦
週刊エコノミスト ... 検証なき日銀

 今週際立っていた経済誌は『週刊ダイヤモンド』です。何せ、今まで扱ったことのないテーマでしょう。神社の世界を扱いました。確かに政財界にも深く浸透していて、隠然たるなんていう言葉がぴったりと当てはまるその世界を、得意の取材力で白日の下に(大袈裟?)曝しました。知らない世界のことを知るのは単純に面白い!ということで今週の第1位はこれです。
 では第2位はというと、ウーンまあ『週刊東洋経済』でしょうか。商社の特集は先週『週刊エコノミスト』がやっていたので、少々新鮮味に欠けるきらいがありますが、それ以外の企画も含めて内容は充実していました。
『日経ビジネス』はビール業界の特集です。大昔は初夏になると「今年も泡立つビール商戦」などという典型的なフレーズの特集があったものですが、今屋と打たされています。同誌のそれは世界の飛び抜けた強豪アンハイザー・ブッシュ・インベブとの比較です。
 最後になりますが『週刊エコノミスト』はアベノミクスを陰で支える日銀の政策を検証するという特集です。量的緩和もマイナス金利も検証が必要ですね。


   <第1位>       <第2位>       <第3位>       <第4位>

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第1位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<< 神社の頂点に立つのは伊勢神宮

 今週の『週刊ダイヤモンド』は神社がテーマ! 確かに政財界には近所の氏神様からお伊勢様まで、神社参拝に熱心な方々が多いと聞く。寺の苦境は人口減とともに伝えられてきたが、神社はいかに? 特集タイトルは「神社の迷宮」だ。
 大小合わせて約10万社と言われる神社界で、優勝劣敗の二極化が進んでいるという。ピラミッドの頂点に立つのは伊勢神宮。政財界との太いパイプも維持し、格式を超越した存在だ。そこに追随するのは高円宮家次女が嫁いだ出雲大社と、神宮球場や明治記念館など宗教法人以外の分野でも経営力を発揮する新興の明治神宮。一方、名門でありながら経営難に陥っている神社、廃業する神社も少なくない。今や神社といえど経営力なくして生き残れない。
 特集では神社のヒエラルキーから勢力図、主要神社の政財界とのつながりなど、興味津々の切り口で神社界を分析する。八幡さまに小伊勢さん、天神さんにお稲荷さん、森羅万象に神が宿るという日本文化の源を現代に伝える存在ゆえ、生き残るべき神社には生き残ってもらいたいものである。


第2位
■ 週刊東洋経済■ <<< 大商社赤字の時代

 中国の高成長が演出してきた資源バブル。その宴が終わりを告げ、日本ではそのフィナーレを飾ったのが三菱商事と三井物産の「初」の連結赤字転落のニュースだった。ひと月前にも『週刊エコノミスト』が取り上げた商社の苦境。総合商社大手5社の勢力図はガラリと塗り変わった。今週は『週刊東洋経済』が「ザ・商社 資源安で大波乱 次の一手」と題して掘り下げる。
「あと10年は資源は期待できない。それを前提に経営しないと」と語るのは、岡藤正広・伊藤忠商事社長。伊藤忠は他大手商社に比べて資源が手薄で、「非資源ナンバーワン商社」を掲げて食料や繊維、機械ビジネスを積極拡大してきた。2016年3月期純利益ランキングでは、ダントツ1位が確実と予想されている。総合商社はこれまで何度も苦境に直面しながら、柔軟に事業内容を変えて生き残ってきた。今度はどうビジネスモデルの転換を図るのか。各社の現状と「次の一手」を追う。


第3位
■ 日経ビジネス■ <<< 日本のビール4社の苦悩

 世界最大のビール会社、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が、第2位のSABミラー(英国)を今年にも統合する。SABミラーはABインベブが攻略しきれていないアフリカ市場に強く、これで世界の3割のシェアを押さえることになる。われらが日本勢はこの企業に束になってかかっても足元にも及ばない。売上高営業利益率は国内4社合計の4.5倍。営業キャッシュフローは3.5倍なのだ。キリンもサントリーも世界戦略を進めているのではなかったのか? 
 今週の『日経ビジネス』は、「ビールM&A 最終決戦 国内4社トップが語る苦悩と覚悟」と題して、グローバル企業の経営実態に迫る。
 ブラジルの地場メーカーから四半世紀で「真の世界企業」に脱皮したABインベブ。「小が大をのむ」買収を繰り返し、世界の有力ブランドを買い集めて急成長してきた。その戦略を掘り下げ、キリンの世界戦略のうまくいっていない実情と、動き始めたサントリー、アサヒの海外戦略をトップ自らが語る。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 黒田日銀の政策に0点をつけた学者

 日本銀行・黒田東彦総裁の異次元金融緩和政策がはや4年目。マイナス金利導入後でも円高・株安の逆流、物価上昇目標2年で2%も達成されていない......など、批判の声も多い。(控えめに言って)どちらかというと安倍政権&黒田総裁政策に批判的立場の『週刊エコノミスト』が、この3年間の日銀政策を検証する。タイトルは「検証なき日銀」。
 目玉は7人の識者による「黒田日銀3年の採点」。第2部に7人の識者による採点理由がそれぞれ掲載されているが、4人は70点から85点で、「ある程度評価する」姿勢。「実験は失敗」と40点をつけたのが1人。そして満点の100点1人、0点1人である。ちなみに、100点は「2017年前半の2%達成は可能」と評価する伊藤隆敏・コロンビア大学教授。0点は、「金融政策と偽った財政ファイナンス」だと指摘する浜矩子・同志社大学教授であった。