2015年12月23日

今週の第1位は『週刊東洋経済』・・・2016大予測


週刊東洋経済 ... 2016大予測
週刊ダイヤモンド ... 2016総予測
日経ビジネス ... シェアリングエコノミー
週刊エコノミスト ... 世界経済総予測2016

 年末というのは書店で売っている週刊誌は取次の関係で合併号となります。ただ予約購読がほとんどの『日経ビジネス』だけが合併号ではありません。他の3誌が派手に来年の「予測」特集を打つなか、同誌だけがフツーの特集です。今週の同誌の特集はそれなりに面白いのですが、やはり派手さで負けている。特に『週刊東洋経済』と『週刊ダイヤモンド』は200数十ページの分厚さとあって力の入れ方もひとしおです。
 この両誌、企画テーマがほとんど一緒なのでどちらも甲乙つけがたいのですが、ま、切り口で『週刊東洋経済』を1位にします。「まさかのシナリオ」という項目やインタビューに面白さがありました。
 第2位はしたがって『週刊ダイヤモンド』です。『週刊東洋経済』にはない「地方創生」にスポットを当ててページを割いている点に注目しました。
『日経ビジネス』はそんなわけで少々損をしていますが、特集は世界で大流行していて日本では普及していない「シェアリング」というビジネスを取り上げました・日本では様々な法規制が働き壁になっています。
 最後の『週刊エコノミスト』は先週の「日本経済総予測」に続いて「世界経済総予測」となっていて、米中の激突や混迷する欧州、資源国の今後を予測しています。

   <第1位>       <第2位>       <第3位>       <第4位>

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第1位
■ 週刊東洋経済■ <<<  2016まさかのシナリオ

『週刊東洋経済』と『週刊ダイヤモンド』はどちらも年末恒例の「予測もの」だ。ページ数と項目数で圧倒するのは168ページ、108項目の『週刊東洋経済』だ(『週刊ダイヤモンド』は166ページ、76項目)。
 内容は「日本経済・政治」「世界経済」「ビジネス」「テクノロジー」「生活・カルチャー」などと網羅的だが、「2016年に買える株」という項目があるのが四季報を出している同誌らしさといえば言える。ユニークなのは「まさかのシナリオ」で<米中武力衝突>であるとか、<東京でテロ><消費増税再度の見送り>などが盛り込まれていて面白い。これこそが予測なのだと思うのだが。
 またキーパソンへのインタビューとして、ラグビー日本代表主将だったリーチ・マイケルや外国人のお笑い芸人厚切りジェイソンなどがあって興味を引いた。実際には予測といっても断言しない見通しレベルの話がほとんどだが、それでもこれだけバラエティに富んだ「見通し」が書かれている号は手元に置いておきたいと思うだろう。


第2位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<< 来年の地方経済の行方は?

 こちらも年末恒例の「総予測」なにせ20年以上続くいつもの大特集だ。最初同士がやり始め、のちに『週刊東洋経済』が続いた。であるから、内容はどっこいどっこいと言って良い。毎年同じことを繰り返し掲載しているわけだから、マンネリ感も否めない。
 さて今年の特集。内容は8つのテーマに分かれている。「経済」「産業」「国際」「政治・社会」「働き方」「消費」「スポーツ・文化」などの切り口などは両誌共通のテーマといってもいい。しかし、それなりに工夫をしている点もある。それは「地方」をテーマにしたことだ。16ページを使って、石破茂地方創生担当相へのインタビューから各地の村おこしの現状レポートまでを扱っている。これは『週刊東洋経済』にないテーマでもある。
 また、綴じ込みの特別付録として「ゼロから始める経済ニュースの読み方」なども付いていて、お得感を演出している。


第3位
■ 日経ビジネス■ <<< 日本で広がらないシェア

「シェアリングエコノミー」と呼ばれる新たな経済活動が、世界で猛威をふるっている。個人の遊休資産や時間を他人のために活用し利益を得るという従来に無いビジネスモデルを『日経ビジネス』が特集した。タイトルもそのままの「シェアリングエコノミー」。特に2大巨頭である米Uber(ウーバー)と米Airbnb(エアビーアンドビー)の勢いが凄まじく、この2者を中心に取材している。
 例えばUberは「相乗り」のサービス。空いた時間に自家用車でタクシーの様に客を運び、金をもらう。呼びたい場所や行き先等はスマホアプリで管理されており、料金はタクシーより3~4割ほど安い。一方、米Airbnbのサービスは「民泊」。ホテルをインターネットで予約する様にホストの家や部屋を予約し、泊まる事ができる。世界中で広がっているこれらのサービスだが、日本で行う場合、前者は道路運送法違反、後者は「旅館業法」という規制が壁となっていて、どちらも日本では苦戦していて、規制緩和の目処は立っていない。
 果たして日本はこの新しいサービス体系に対応する事ができるのだろうか。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 米中激突で世界経済はどう動く?

『週刊エコノミスト』の特集は「世界経済総予測」と先週筆者が予測した通りの内容になった。
 特集は3部構成で、第1部は「米中激突の時代」。米国の利上げと中国の経済減速とが世界経済にどういう影響を与えるかは経済誌が何度も扱っていたテーマ。それを予測という形でもう一度まとめなおした。
 そして、第2部は「混迷する欧州」、第3部は「新興・資源国ショック」と続く。世界経済の不安要因の一つに挙げられるのがテロの脅威だが、フランスの経済学者ジャック・アタリ氏へのインタビューや、「地政学リスク展望」と題して米シンクタンク、ストラトフォーのリバ・バラ副社長へのインタビューなども掲載されている。