2015年7月 3日

今週の第1位は『日経ビジネス』・・・今どきカイゼン100

日経ビジネス ... 今どきカイゼン100
週刊ダイヤモンド ... 商社の勝者
週刊エコノミスト ... 利上げが来る!
週刊東洋経済 ... 今こそ日本株

 よくハウツー書で「〇〇の手法100」などというキャッチフレーズを見かけますが、実際に100もの手法を見つけるのは大変なことです。それを「カイゼン」というキーワードで取りあげたのが今週の『日経ビジネス』です。丹念に読んでいくと、多少牽強付会的な気もしましたが、確かにカイゼンの100の手法を集めていました。いろいろな現場のカイゼン例が取りあげられていて、例えば、練習時間もグラウンドも製薬がある高校ラグビー部の「カイゼン型練習方法」などもあって、面白い読み物になっていました。これが今週の第1位です。
 2週前に『週刊エコノミスト』が商社の特集を組みましたが、今週は『週刊ダイヤモンド』が同じ特集を組みました。ふんだんな取材と多様な切り口とで、なるほどと思う特集でした。これが第2位。第3位は米国の利上げの特集を組んだ『週刊エコノミスト』です。9月にも利上げ観測があるなか、その影響がどうなるかをいち早く特集しました。
 そして、最後は『週刊東洋経済』です。日本株の特集です。高成長&割安株400社のランキングを掲載しています。
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第1位
■ 日経ビジネス■ <<<  障がい者の目線で見つかったカイゼン

「カイゼン」と聞いて、どんなイメージを持つだろうか? 最近は「会社がコストを削減したいだけ」「現場の負荷を増やすもの」という負のイメージを思い浮かべる人もいるという。今週の『日経ビジネス』は「今どきカイゼン100」と題して、時代の変化や働き手の状況に即した"ムリせずすぐ効く"そして経営側も納得する"今どき"のカイゼンを提案する。
 カイゼンをしようにもやり尽してネタが無いという企業も多いかもしれない。だが少し視点をずらせば改善点は続々と見えてくる。
 例えば、日本企業で広がりはじめている「ダイバーシティ(多様性)」。TOTOグループでは工場で働く障がい者の目線によってみつかった改善点により作業時間を1ヵ月で200分短縮することができた。それ自体はほんの1秒にも満たない短縮だったが、それをすべての従業員、すべての工場へと広げればその効果は計り知れない。たとえば、社員を元気にする"ムダ"というカイゼンもある。

第2位
■ 週刊ダイヤモンド■ <<<  伊藤忠商事の躍進

 総合商社の業界勢力図が変動している。その中心となっているのは伊藤忠商事。2週前の『週刊エコノミスト』が「商社下克上」とのタイトルでこの状況を7大商社トップのインタビューとともに特集した。今週の『週刊ダイヤモンド』は、"台風の目"伊藤忠商事をさらに掘り下げ、"岡藤マジック""岡藤プレミアム"とも言われて注目される岡藤正広・伊藤忠商事社長の戦略にもスポットを当てる。タイトルは「商社の勝者 伊藤忠が商事、物産に仕掛ける下克上」だ。
 伊藤忠商事の岡藤社長は社長就任時に「業界3位をめざす」という目標を設定した。ある中堅社員は「頑張れば手が届きそうなわかりやすい目標をあえて設定している」と言う。しかも公約通り11年度には住友商事を抜いて業界3位に躍り出ており、業界2位の三井物産とも抜きつ抜かれつの状況となってきた。株価の伸び率やROEも高く、大成長を遂げている。さらに伊藤忠商事は今後3年で三菱商事に迫るべく、タイ巨大財閥チャロン・ポカパン、中国最大のコングロマリット・中信集団(CITIC)と戦略的提携を結んだ。具体的にはCITICへの6000億円の投資。社運をかけた大勝負と言っていい。


第3位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  利上げは9月、それとも12月?

 特集ページ数の少なさ、「地味でも良し」と言わんばかりの編集方針、社外専門家頼りの誌面作り......。そういうわけで『週刊エコノミスト』が4大経済週刊誌レビューの「今週の1位」となることは少ない。少ないが、時事ネタではアクションの早さを見せつけられることが多々ある。2週前の「商社下克上」もそうだ。今週は「利上げが来る!」。米国の利上げタイミングにフォーカスしたものだが、わかってはいても忘れていたタイミングで突いてきた。
 米国がゼロ金利から脱し、利上げのタイミングを計っているのは周知のことだ。それがいつなのか、日米欧世界中のエコノミストがじっと探り、早ければ9月、遅くとも12月との見方が大勢だ。株式、為替、債券はどうなるのか。米国経済は利上げに耐えられるほど回復しているのか。不動産市場、自動車市場など、あらゆる角度から予想・分析を加える。


第4位
■ 週刊東洋経済■ <<<  この時期の上昇銘柄選び

 ギリシャ債務問題で週明けから株価下落がニュースとなっているが、経済週刊誌が株式特集を組むと株価が下がる法則発動か? いやいや、息の長い上げ相場で各誌何度も投資特集を組んできているので、偶然かと。しかしこのタイミングの『週刊東洋経済』の「今こそ日本株」特集のレビューはやりづらいです。が、玄人にとってはこの下げが絶好の買い場? とも思ったりして。
 日経平均株価は6月下旬、ITバブル期を越える終値となった。ギリシャやウクライナのデフォルトなど不安要素の影響から目は離せないものの、日銀の異次元緩和の下で行なっているETF買い等で下支え役がいるため、上昇基調と見る資本家も多い。
 さて、特集では株式投資のキモである銘柄選びに焦点を当てている。
「旬のテーマでプロが選ぶ上昇期待株」、「高成長&割安株 ランキング400」、「丸ごとチェック!高ROE 500銘柄」など、どこを仕込むか思案中の個人投資家の参考になる資料が掲載されている。
 巻頭掲載の<核心リポート>「苦戦するフジテレビ 番組と人材に課題あり」や、左右の論客による特別対談「慰安婦問題 右も左も大間違い」も、執筆者や登場人物に変化球があり面白かった。