2014年9月24日

今週の第1位は『日経ビジネス』・・・隠れ介護1300万人の激震

今週の第1位は『日経ビジネス』

第1位 日経ビジネス ... 隠れ介護1300万人の激震
第2位 週刊東洋経済 ... ビジネスマンのための歴史問題
第3位 週刊ダイヤモンド ... お金持ちに学ぶ殖やし方使い方
第4位 週刊エコノミスト ... ランキングで見える世界経済

 漠然とは分かっていてもきちんと認識していない問題に光が当てられ、はっとすることがあります。
 今週の『日経ビジネス』の特集はまさにそれでした。特集のテーマは「介護」。ただし、ビジネスマンの働き方とも密接な関係を持つ「介護のための離職」が主題です。同誌はNTT東日本が社員を対象にしたアンケートを基に「隠れ介護(介護をしているが会社には申告していない人)」のビジネスマンは数多く、今後5年間で介護者になるだろう人を含めると50%にも上ると伝えています。親の介護ですから働き盛りのビジネスマンがその対象で、その数たるや1300万人と謳っています。この問題は対象になるだろう多くの人が読んでおいた方がいいテーマでしょう。これが今週の第1位です。
 第2位は日中韓の歴史問題に光を当てた『週刊東洋経済』です。ともすれば扱いにくいテーマをお勉強風にひも解き、歴史認識の違いなどかなり基礎的な点から解説しています。
 第3位の『週刊ダイヤモンド』は資産形成のハウツーを「お金持ちに学ぶ」と題して特集しています。視点としては悪くないと言えますが、読んでいてそれほどピンとはきませんでした。そして『週刊エコノミスト』はデータ版世界経済解説とでも言うべき特集を組みました。いろいろなランキングから世界経済を見ようという趣旨です。メインの記事より、冒頭の文章に記したように面白データ集のような企画に目がいってしまいました。

nikkei_20140924.jpgtoyo_20140924.jpgdia_20140924.jpgeco_20140924.jpg



第1位
■日経ビジネス■ <<<  5年以内に介護をする必要になるビジネスマンは5割

 NTT東日本が2013年社内向けにアンケートを行なったところ、「介護をしながら働いた経験があるとの回答は4人に1人、8人に1人は現在も介護をしている」という結果が出た。さらに今後5年以内に介護が必要になる可能性があるとの回答は5割を越え、社内に衝撃が走った。今週の『日経ビジネス』は、「隠れ介護1300万人の激震 エース社員が突然いなくなる」を特集する。
 総務省の統計によると、年間10万人もの人が介護を理由に職場を去っているという。『日経ビジネス』が「隠れ介護」と名付けた、「本人や配偶者の親が要介護状態で、会社にその事実を伝えていない人」は、実に1300万人と推計されるという。これは就業者の5人に1人に当たる数字。ちょっと多すぎないか?とも思う(政府の公式統計では「介護をしながら働く人」は約290万人)。しかし、NTT東日本のアンケート結果を見ると、大げさすぎる数字ではないともいえる。もしこれらの人が介護を理由に会社を去ったとしたら?
 多くの企業が既にこの問題に対しての対策をとり始めているが、実際に使える制度にはなっていない実態がある。本特集は現状への警鐘だ。


第2位
■ 週刊東洋経済■ <<<  ビジネスマンが知っておくべき日中韓関係

 今週の『週刊東洋経済』は、日本のビジネスマンがいま知っておくべき日中韓問題を特集した。タイトルは「ビジネスマンのための歴史問題」。「日中韓 不振と憎悪はなぜ続く」のだろう。そこのところをビジネスで中国・韓国のビジネスマンと絡む機会が多い日本のビジネスマンの視点から紐解いた。ある意味冷静で現実的な現状認識と対応ノウハウが書かれている。
 まずは「日中韓 近代史の基礎知識」。現在のこじれの元となった近代史の総ざらいだ。「歴史問題の焦点」として5つにまとまっている。5つとは「尖閣問題」「南京大虐殺」「慰安婦問題」「東京裁判」「靖国問題」。後半は識者たちのこの問題を見るうえでの視点の提供だ。ビッグネームとしては野田佳彦・前首相、大前研一氏、小林よしのり氏。ほか、坂野潤治・東京大学名誉教授(近大政治史)による誌上講義もある。「相手のいうことに反論しないほうがいい」「政治の雑音には耳を貸さない。それがビジネスの知恵」という大前氏のアドバイスが、実際に中韓のビジネスマンと付き合っていくわれわれの行動パターンと合致するのかもしれない。


第3位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  カネの増やし方はカネ持ちに学べ!

「お金持ち」と呼ばれる人々。彼らはどのようにしてお金を増やし、そしてどのようなモノにお金を使っているのか。投資を渦巻く環境が激変している中で、彼らはどのようにして資産を殖やしているのか。今週の『週刊ダイヤモンド』は、「お金持ちに学ぶ殖やし方使い方」と題し、「お金持ち」の中でも特にリスクを取って資産を殖やしている「お金持ち」たちに焦点を当て、徹底分析する。
「殖やし方」については、本誌stage-1「変わる富裕層の殖やし方」をお読みいただくとして、興味深かったのはstage-2「医・食・住・遊 リッチなおカネの使い方」だろうか。「キーワードは健康、ステータス、非日常、人脈」とあり、最近大宣伝している減量ジムの「ライザップ」で本誌デスクが出会った「お金持ち」やら、伊豆半島の有名な断食道場、帝国ホテルのゴールデンライオン、富裕層向け人間ドックの数々、などが紹介される。
 第2特集は「増加する大人の発達障害」。近年、生まれつき脳機能の障害がありながら、大人になるまで見過ごされてきた「大人の発達障害」が社会問題として顕在化しつつあるという。職場のトラブルメーカー、困った人は、もしかしたら発達障害かも? 成人発達障害外来を設けている病院もすでにあり、発達障害のひとつ「アスペルガー」は、シリコンバレーでは10人に1人に症状が見られるとうデータもある。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<< ランキングで見る世界の経済

 ランキングは経済誌では欠くことのできない「手法」だが、今週の『週刊エコノミスト』は経済におけるさまざまな世界の位置関係をランキングで表し特集した。タイトルは「ランキングで見える世界経済」だ。まず世界のGDPランキング。日本は戦後長らく世界2位につけていたが、2010年から中国に抜かれて第3位になったのは周知の事実。同誌はその事実を元に「なぜそうなっていったのか」を分析する。
 他に「通貨の強さ」「世界の機関投資家」から「新興スマホメーカー」まで統一感はないが、よく読めば、ちょっとした発見もあるかもしれない。メルマガの冒頭に書いたスタバの都道府県別店数や世界のプロ野球年俸ランキングなど、変わり種ランキングも随所に散りばめられていて、日本と米大リーグとでは年俸の差は10倍などの「ネタ」も得ることができる。