2014年4月17日

今週の第1位は『週刊東洋経済』・・・本業喪失 生き残りたいなら過去を捨てろ!

週刊東洋経済 ... 本業喪失 生き残りたいなら過去を捨てろ!
週刊ダイヤモンド ... LINE全解明
日経ビジネス ... シルバー維新 輝け!銀の卵たち
週刊エコノミスト ... 最後の英語やり直し!

 富士フイルムが行なった業態転換は奇跡のごとく思えていたので、今週の『週刊東洋経済』を見たときには思わず最初に手に取りました。対照的なのはアメリカのイーストマンコダックが経営破綻したことです。富士フイルムの苦闘の記録、一橋大学の楠木建教授による小森重隆会長・CEOへのインタビューと中身も濃い。業態転換をしなければ生き残っていけないのに目をつぶっている会社が多い中で、この苦闘の記録はぜひご一読をお勧めします。これが今週の第1位です。
 以前どの経済誌かは忘れましたが「LINE」の特集を組んだことがあったような気がしましたが、それはともかく、今週の『週刊ダイヤモンド』の特集は「LINE」です。この4月1日に利用者数が4億人を突破したこと、それが日本発のサービスであることから、今やLINEは注目の的です。同誌では、使ったことのないオジサンに向けて入門編から、SNS間の覇権争いまで、結構読ませます。
 第3位は『日経ビジネス』です。扱った特集テーマはシルバー世代。この人たちの活かし方、活かされ方から独立した人の成功例まで幅広く高年齢世代を扱っています。定年が65歳まで伸び、役職定年などでやる気のないベテラン社員を抱えている会社も多いでしょうが、そういう人にはお勧めですね。
 第4位『週刊エコノミスト』の特集は「英語」です。しょっぱなの講師役は勝間和代さん。彼女おすすめの方法を「最終手段」として伝授されるようになっていて、鉄則がその1からその5まであります。

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第1位
■ 週刊東洋経済■ <<<  新日鉄から鉄がなくなったときどうする?

 企業を取り巻く事業環境の変化のスピードは年々勢いを増している。価格競争や需要動向の激変等で急転落する企業も珍しくない。『週刊東洋経済』では「本業喪失」と題して「変わらなければ生き残れない時代の新・経営戦略」をレポートする。
「トヨタから車がなくなる」「新日鉄から鉄がなくなる」......古森会長兼CEOが社長であった10年前、会社の置かれている状況をこう例えて危機意識を社内で共有した。Part1は、カメラのデジタル化による市場変化の大波を「破壊と創造」を同時に進めて新たな企業に生まれ変わった「富士フイルム苦闘の記録」だ。当時写真フィルムの国内シェア7割を握っていた富士フイルムでは、徹底した需要予測を行ない、ほぼ正確な販売計画を立てていたという。デジカメが普及し始め、「国内需要が激減する!」という感材部需要予測セクションの必死の訴えに耳を傾け、動いたのが古森氏だ。利益の3分の2をはじき出していた事業に大ナタを振るい、リストラを実施し、有望な事業に思い切った投資を断行した。一つひとつのタイミングが1歩早い。改革のルポルタージュ記事、古森氏へのインタビューも一読の価値ありだ。
 Part2は「日本企業の変身力」。アイリスオーヤマ、大日本印刷など、危機に直面して生き残った5社の戦略を分析する。
 第2特集は「シャープの反省」。浮上の糸口をつかみつつあるシャープを取り上げるが、これも面白い。


第2位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  SNSはストック型からフロー型へ移行中

 2014年4月1日、スマートフォン専用メッセージ・通話アプリの「LINE」の利用者が世界で4億人を突破した。5億人突破は8月頃ではないかと言われている。手軽に使えるメッセージ機能や絵文字の代替であるスタンプ機能、さらにアプリ同士の無料通話機能によって若者達を中心に最早インフラと化しているLINE。今週の『週刊ダイヤモンド』は「LINE全解明」と題してその現状とSNS覇権争いを特集する。
 LINEがこのような大躍進を遂げた背景には、スマホ普及の波に乗ったことも大きいが、最大のものはSNSにおける利用者のシフトがある。現在世界一のシェアを誇るFacebookやツイッター等の「ストック型」のサービスからLINE等のチャットや通話をメインとした「フロー型」へ移動している傾向があるというのだ。Facebookもこのトレンドを捉えてすでにフロー型のワッツアップを190億ドルで手に入れ、欧米を中心に4.5億人の利用がある。
 そして今LINEのようなフロー型のSNSが、"オフィシャルではないもう1本のパス"として、ビジネスに於いても必須ツールとなりつつあるという。「仕事でよく利用しているアプリはLINEが43.3%、Facebookが29.6%」とのデータもある。チーム間でのコミュニケーションの向上や連携の補助等、活用の場はいくらでもある。LINEをまだ使ったことがないあなたに、ちょっとおすすめの特集です。余談だが、今ツイッター上でこの特集が話題になっているが、それはLINE上での会話のやり取りを図示した箇所で、そこに出てくる人の名前が大ヒットゲーム「艦これ」の船の名前になっているからだ。編集部にファンがいるな!


第3位
■日経ビジネス■ <<< 65歳を超えても働きたい人は7割

 今年は団塊の世代((1947〜49年生まれ)がすべて65歳以上になる年である。日本の労働力を支えていたこの世代。とある民間の調査では「65歳を超えても働き続けたいか」という問いに対して7割の人が「はい」と答えたそうだ。労働意欲が非常に高い。かつて「金の卵」と言われた団塊の世代が「銀の卵」に生まれ変わる!? シルバーの活用を超高齢化社会の切り札にしていこう、いや、するしかないでしょ!という特集が、今週の『日経ビジネス』、「シルバー維新 輝け!銀の卵たち」だ。まずは660万人の団塊の世代=シニア人材を企業はうまく活用できているのだろうか。
 特集Part1では、60歳から65歳までの雇用継続義務化から1年、その先駆的な企業の試みをレポートする。特別なスキルを持つシニア社員を後進の指導に起用しているダイキンや東京トヨペット、シニア社員が自発的に新たな活躍の場を見つけ出す「社内転職」をサポートしている三菱商事やオリックス等だ。活用がうまくいっている企業のノウハウはどんどん拡散させていかなくてはなるまい。人事担当者による匿名座談会「ここがダメだよ...シニア社員」は、シニア活用をうまくいかせるために、シニアと企業側がやってはいけないことがリアルに描かれている。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  英語ができない人の英語術!

 今週の『週刊エコノミスト』は、ビジネスパーソンのための英語勉強法を特集した。勝間和代氏、出井伸之氏、成毛真氏、河田正也氏、長谷川豊氏など、企業トップ&トップ経験者を中心とする英語の達人たちから、効率的な英語学習のヒントを探ろうというものだ。みなさん、「英語なんて全然できなかった」とおっしゃる。それを読んで勇気づけられるのも一興。ビジネス限定なら、自分の業界の用語がわかれば大きく英語道は開ける。私の友人も、サンフランシスコ赴任時、仕事はまったく困らないほどの語彙力なのに、奥さんと米国人ママ友の会話に出てくる単語はちんぷんかんぷんだったという。
 後半には、『ウォールストリートジャーナル』など英字媒体を読むコツ、フィリピン格安短期語学留学、お役立ち英語学習アプリなど、実用的な情報も。英語と異文化を学べる英会話バー、英会話カフェなんていうのも近頃は人気があるそうだ。