2014年3月19日

今週の第1位は『日経ビジネス』・・・世界に挑む「紅い旋風」ハイアール

今週の第1位は『日経ビジネス』

日経ビジネス ... 世界に挑む「紅い旋風」ハイアール
週刊エコノミスト ... 経営赤字と本当の国力
週刊ダイヤモンド ... 速効!「営業」学 一流講師陣の集中講義
週刊東洋経済 ... ビジネスマンのための最強ホテル

 人は知らないことを教えてもらった時に喜びを感じます。経済誌の場合だと、それは新しい経営の手法であったり、画期的新製品がいかにして開発できたかであったり、あるいは自分の仕事に役に立つノウハウであったり、儲かるお話であったり......。そういう観点で今週号を見ると、なるほどと思わせられたのは、『日経ビジネス』でした。特集で取りあげたのは中国のハイアールという会社。ご存じの方も多いと思いますが、今や世界トップの白物家電メーカーである中国企業のその経営の強さについて、同誌は取材やCEOへのインタビューを通じて分析していました。これが今週の第1位です。
 次は経常赤字の問題を正面から取りあげた『週刊エコノミスト』です。3月10日に財務省から発表された赤字額は1兆5890億円で、ちょうど1年前に安倍首相が党首討論で答えていた「4兆6000億円の黒字」とはえらい違い方で、円安で株価を上げたアベノミクスですが、ここに来てこの経常赤字とGDPの伸び悩みとで暗雲がたれ込めてきた模様です。これについてエコノミストたちの見解が面白かったですね。
 そして第3位は『週刊ダイヤモンド』の「営業力」の特集です。一言で言えば、大半の学生が社会人になると営業をする事になるのに「大学では『営業学』を教えてないので、それを教えましょう」ということらしいです。そうそうたる講師陣です。
 最後の『週刊東洋経済』はビジネスマンのためのホテル特集です。面白いのですが、この時期に取りあげる必然性をあまり感じられなかったので第4位としましたが、中身は面白いです。

nikkei_20140319.jpgeco_20140319.jpgdia_20140319.jpgtoyo_20140319.jpg


第1位
■日経ビジネス■ <<<  日本に学び日本を超えた「ハイアール」経営

「再生へ、自ら死せよ」と題されたハイアール集団CEO、張 瑞敏氏のインタビューに、この特集のすべてが語られていた。『日経ビジネス』は今週、白物家電で世界のトップシェア企業「ハイアール」を特集した。
 中国国内で、ハイアールの機能をわかりやすくいえば、「パナソニック+ヤマダ電機+ヤマト運輸+楽天」。中国国内では向かうところ敵なしという陣容だが、張社長はこれから世界に挑もうとしている。自社を「学び続け、変わり続ける企業」と定義する。例えば「技術的に劣る部分はITを活用して世界中の著名な研究機関や優れた技術を持つベンチャーとつなが」り、超過利益を配分する。あまりに改編が多いので組織図は作成されない。人材登用には立候補制を採用し、部門の人間が投票して決まる。結果が出なかったらアウトだ。社員は8年ごとに退職させ、再入社を認める。昨年、グループのナンバー2を輪番制にするとの発表もあった。とにかく型破りだ。しかし「当社の社員は変化に慣れています。このことが最も重要」だという。
 とにかく民主的で競争原理主義的で厳しい! 張社長は「活力があるうちに自ら死を選び、その後の新たな再生へ向かうことを繰り返すしか競争力を保つ手段はありません」との信念を持ち、実践している。張社長が松下幸之助や豊田喜一郎など、日本の創業経営者に関する著書の愛読者だというのは有名だ。


第2位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  極点社会日本

「経常赤字と本当の国力」。今週の『週刊エコノミスト』表紙を飾る特集タイトルだ。「円安なのになぜ輸出は増えないのか」というところから出発して、国力を掘り下げたいわけだから、とにかくテーマがでかい。それを5人へのインタビュー、編集部も含め約15名の執筆陣で構成していく。
 第1部の読みどころは、「円安効果は予想より弱い」と答える甘利明・経済再生担当相、「経常赤字は円安妄信の帰結だ」とするアベノミクスに批判的立場の浜矩子・同志社大学教授、「トリクルダウン(誰かが経済的に裕福になれば、困窮者にもその富が滴り落ちるという理論)は実現中だ。日銀は追加緩和を」とする浜田宏一・内閣官房参与、この3人のインタビューだ。対比して読むのをお勧めする。第2部ではものづくり日本の変質と敗戦。第3部は「成長の壁」と題し、日本の弱々しい潜在成長率や、人口オーナス(人口ボーナスの逆の意。オーナス=重荷)など国力を支えるビッグテーマが語られる。過密が続く東京と消滅する地方を「極点社会」と名付け、警鐘を鳴らす増田寛也・元岩手知事の2040年予測が取り上げられる。


第3位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  この際「営業学部」を作れ

 特集のリードを大雑把に要約すると、「日本の企業社会では、文系出身の新卒の7割以上が、まず営業部に配属される。企業にとって『営業力』は競争力の源泉だ。にもかかわらず、日本に『営業学』を教える大学はない。本誌は営業を学問として捉え、体系化することを提言したい」とのことで、今週の『週刊ダイヤモンド』第1特集は、「速攻!『営業』学 一流講師陣の集中講義」だ。
 一流講師陣をご紹介しよう。大前研一氏は、営業学概論で「今求められる営業マンの姿」を説く。近代マーケティングの父、フィリップ・コトラー氏は「ビジネススクールでも営業に関するコースを設けるべき」との考えだ。ほか、営業革新論を"日本一のマーケッター"神田昌典氏、コミュニケーション論を"マルチ学者"齋藤孝氏、表現学演習は『伝え方が9割』の著者・佐々木圭一氏、営業心理学はメンタリストとして注目を集めるDaiGo氏、プルデンシャル生命営業成績No.1・川田修氏が並ぶ。後半はあらゆる業界で激変する営業の現場レポートだ。 


第4位
■ 週刊東洋経済■ <<<  出張に使える「いいホテル」とは

 今週の『週刊東洋経済』は「ビジネスマンのための最強のホテル」を大特集する。リーマン・ショックと東日本大震災の影響で大きく落ち込んだ国内ホテル稼働率が、昨年後半から大きく改善している。「2013年は平均78.3%(前年比4.3%改善)と、バブル期ピークに並ぶ水準となっている(全日本シティホテル連盟調べ)」そうだ。客室単価も着実に上がってきている。
 Part1は「進撃のホテル」と題し、外資ホテルの開業ラッシュに沸く業界や、関西ホテル戦争、毎日2.6億人が訪れるサイト「トリップアドバイザー」のランキングがホテルマーケットに与える影響など、ホテル業界の地殻変動をレポートしている。Part2はプロ40人が選ぶホテルランキング「選ばれるホテル」だ。コストパフォーマンス部門とプチぜいたく部門の2つに分けたランキングを13のエリア別に一挙順掲載し、出張時のホテル選びに多いに役立ちそうだ。