2013年8月28日

今週の第1位は『週刊東洋経済』・・・ワーキングマザー

今週の第1位は『週刊東洋経済』

週刊東洋経済 ... ワーキングマザー
日経ビジネス ... 女性昇進バブル
週刊ダイヤモンド ... 人気医療の罠
週刊エコノミスト ... 本当に強い株・投信

 今週は4誌のうちの2誌が「女性と仕事の関係」を特集に持ってきました。「日本経済の活性化には女性の力が不可欠」とした安倍首相の発言を受けたわけでもないでしょうが、面白い一致です。ただ、中身は若干違っていて、『週刊東洋経済』が働く母親をテーマにすれば、『日経ビジネス』は女性の昇進をテーマにしていました。奇しくもというわけではないですが、この2誌のうち、『週刊東洋経済』を第1位にします。そして、『日経ビジネス』が第2位です。内容の濃さによって決めました。しかし、両誌に共通していたのは、日米の代表格2人を登場させていたのですが、どちらも同じ人だったということです。その2人とは? それは、本文を読んでください。
 第3位は『週刊ダイヤモンド』です。医療の中でも保険が適用されていないけれど人気が高い自由診療の治療について、その危うさと、適切な選び方を説いています。
 第4位の『週刊エコノミスト』は「投資」のなかでも定番の株と投資信託を取りあげ、その買い時や銘柄を紹介しています。
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第1位
■週刊東洋経済■ <<<  ワーママの実態

『週刊東洋経済』も「働く女性」にフォーカスしてきた。が、『日経ビジネス』とはちょっと趣が違う。特集タイトルは「ワーキングマザー」。つまり、働くお母さんスポットを当てたのだ。
 女性の年齢別有職率の統計では「M字カーブ」が存在するのは割に知られた話である。30代から10年間ほど有職率が低下するのを表した言葉だ。1980年代に比べ緩やかになったが、スウェーデンでは1980年にはすでに解消されていたが、日本ではまだまだ、仕事と子育ての両立はできていない。そこでワーキングマザー略してワーママから社会を見る、というわけだ。ただし、いいことばかりではない。表紙のサブタイトル<職場のお荷物か? 戦力か?>が示すように、ワーママの問題点も取りあげているのだ。
 どんな中身か? 「ワーママ最前線!」の項では、各社のワーママを取りあげている。例えば、ローソンでは保育園のネットワークを使い、"ママ目線"の商品を開発する。日産自動車では、7:30〜22:00までの社内保育園を完備するといった具合。この他、特集では、女性幹部数から働きやすい会社を探ったり、待機児童問題、はたまたマタニティハラスメントの問題など、今そこにある「問題」をすべて並べてみた印象がある。正解のない問題であるけれど。フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ氏を扱った記事とDeNA取締役ファウンダーの南場智子氏へのインタビューが、ある種の結論と言ってもいいだろう。2誌共に、両者へインタビューしていることが表している。
 第2特集は「いま狙うべき350銘柄」、第3特集は「『士業』崩壊」。


第2位
■日経ビジネス■ <<< 女性が昇進するとどうなる?

「現在もっとも活かしきれていない人材とは何か、それは女性です」―― これは4月19日の成長戦略スピーチで安倍首相が発した言葉である。1986年の男女雇用機会均等法から、女性は社会進出した。しかし、世界に比べると甘んじているのがこの女性の社会進出だ。そこで冒頭の首相の発言になるのだが、それ以降、各企業で数値目標が打ち出されるなど、女性の昇進が「数値目標バブル」の様相を呈しているのだ。
 そんなわけで、今週の『日経ビジネス』は「女性昇進バブル」と題した特集を掲げた。
 本特集では4つの実話をあげる。女性部下へのイジメ、男性差別、ロールモデル、制度ぶら下がり。性の違いや新しい事例による弊害など。そして、この特集が面白いのは、これらが過去の施策によって引き起こされたと分析する点だ。データとして、過去の『日経ビジネス』の特集をひっぱりだす。
 例えば、2004年5月17日号で同誌は「とにかく女性支援制度を充実せよ」と提言しているのだが、これが制度ぶら下がりを生んだと関連づけるのだ。日本は数々の施策を打ち、多くの企業が横並びで同じような制度を打ち出した。この「ウチはやってますよ」的な制度がかえって仇となり、女性進出を遅らせたと分析する。
 第2特集は「『下請け』 新時代」。EMS(電子機器の受託製造サービス)についての特集。「下請け」の範疇を越えた大企業「ホンハイ」など、新しい製造の形と日本企業の付き合い方を取りあげる。


第3位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  危ない治療法は山ほどある

 医療技術は日進月歩である。不治の病と呼ばれていたものが、今や数日の入院で完治できたりもする。治療方法も様々で、自分に合った選択ができるようになった。しかし、その全てが公的に認められている訳ではない。いわゆる「自由診療」だ。『週刊ダイヤモンド』の今週の特集は「人気医療の罠」。この自由診療に潜む罠を徹底取材し、紹介する。
 罠と書けば想像はつくだろう。そもそも自由診療とは、公的医療保険制度の枠外の診療。新薬や最先端の医療などは保険適用されない。薬や治療の有効性や安全性が確認されていないからで、一般的になっている美容外科やレーシックもこのうちの1つである。しかしながら、「国が承認」していなくとも治療に成功する例があるのも事実。治療費はかかるが、成功する可能性も大いにあるからだ。ところが、最近になって問題視されているのは、これによるトラブル。自由診療の選択肢を選ぶ際は、その治療がどれほどの科学的根拠があるのか、見極めが肝心だと同誌は指摘する。
 そして、もう1つ大きな罠がある。それはマーケティング。医療も商売である以上、顧客獲得に躍起になるのは仕方がない。一方、われわれは広告の言葉を鵜呑みにしてはいけない。例えば、よくサイトには治療前と後の画像が載っていることがあるが、これは厚生労働省のガイドラインに抵触している。売り手と買い手であることを念頭に、一歩引いて見ることが大切だ。
 第2特集は「ウェブサイト価値ランキング2013」。企業におけるウェブサイトの貢献度を数値化した。


第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<<  買うべきか、買わざるべきか

 今週の『週刊エコノミスト』の特集は「本当に強い株・投信」。ありきたりな感じがするが、内容は第1部・日本株編と第2部・海外&投信編の2パートでの構成。これからの局面で力を発揮するであろう、株・投信を色々な角度で紹介する企画である。
 第1部・日本株編では7つの見方をあげる。例にだすと、「バブル期の高値銘柄に好機」。これからの日経平均株価で1つの正念場と考えられるのが、上値抵抗線を上回れるか。その時、ともに上昇が期待される銘柄とは何か。記事では、バブル期に高値をつけた後、長期にわたって高値を上抜けない銘柄と予測する。これは、20年以上低迷している状況を、バブル期に買った投資家が損切りで売り切った可能性が高いとするからだ。すると、相場全体が下げる局面でも下げ渋り、少しの買いで上昇する。他にも、オリンピック関連やバイオベンチャーなどが挙げられている。
 第2部・海外&投信編は5つの見方を。内容は、米国のバイオ銘柄からブラジルの債券まで手広く紹介。中国に関しては、「レッドバック=人民元の国際化」に言及。
 それよりは、後半に掲載した「宝塚歌劇100年」が面白かった。宝塚歌劇をビジネスの視点で読み解いている。