2013年8月21日

今週の第1位は『週刊エコノミスト』・・・伝える技術 なぜ『伝え方が9割』なのか

今週の第1位は『週刊ダイヤモンド』

週刊ダイヤモンド ... 伝える技術 なぜ『伝え方が9割』なのか
日経ビジネス ... ロボットVS職人社長
週刊東洋経済 ... ネット保険&共済
週刊エコノミスト ... 金持ち投資、貧乏投資

 書籍のベストセラーを雑誌の特集に持ってくるというやり方は、よくある手ですが、じつを言うとあまり成功するものではありませんでした。ところが、最近はその傾向が変わっているようです。本は知っているが雑誌なら「はしょって気軽に読めるからいい」とでもいうのでしょうか。『週刊ダイヤモンド』の今号の特集は『伝え方が9割』という同社のベストセラーを特集に持ってきました。あざといと言えばあざといですが、でも売れそうな企画です。中身も面白かったし、これが今週の1位です。
 次にランクされたのは『日経ビジネス』です。FAなど、どんどんロボット化が進む工場、ソフトウェアでもプロの将棋指しが初めてコンピューターに負けた。こんなことからの着想かもしれませんが、職人社長とロボットが対決して、どちらが勝つか、という観点から30年後に残る仕事は何かを考えようという特集を組みました。こんな予測はなかなか難しいもんですが、職人社長の弁を読んでいると、人間味があって面白いというのが感想です。現実はどうなっていくのでしょうか。
 第3位は『週刊東洋経済』で「最安値の保険を探す」というのが特集のテーマです。ただ、保険だけでなく、共済にもスポットを当て、総合的に見て安い保険を探そうという企画です。そして第4位は『週刊エコノミスト』で、投資の特集です。お金持ちの投資と貧乏人の投資とに分け、"お金持ちの投資術を学び、貧乏でも賢く投資しよう"というような趣旨で構成されています。

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第1位
■週刊ダイヤモンド■ <<<  連合にもゆるキャラがいる!

『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)が売れているらしい。いや、売れているのだろう。本屋のランキングの棚やアマゾンのベストセラーでも十数位に入っている。そんな訳で、今週の『週刊ダイヤモンド』の特集は「伝える技術 なぜ『伝え方が9割』なのか」。
 著者の佐々木圭一氏は、内外数々の賞をとった広告会社のコピーライター。作詞もこなす伝えるプロの彼が、伝え方を伝授するという内容だ。しかし、もともとは理系でボツばかり出していたダメ社員だったらしい。そんな彼が、ある法則を見つけ、サクセスストーリーが始まったのだ。特集は、半分は本で紹介する法則の一部を切り出したもの。「『ノー』を『イエス』に変える技術」や「『強いコトバ』をつくる5つの技術」など、分かりやすくまとまっている。まだ手に取ったことのない人には良いかもしれない。残りの半分は、「伝えること」に一家言ある方へのインタビューなどだ。ご興味のある方はどうぞ。
 第2特集は「バーナンキの誤算 米QE3撤退の綱渡り」。サマーズ氏なのかイエレン女史なのか、次期FRB議長をめぐる人事情報とともに、経済の常識が通用しない「不思議の国」と化した金融市場と米QE3縮小→撤退の綱渡りをレポートする。


第2位
■日経ビジネス■ <<< ジム・ロジャースVS 投資ロボット

『日経ビジネス』は先週の合併号をレビューする。今号の表紙、ジャパネットたかたの名物社長・高田社長と映画「アイ,ロボット」を彷彿とさせる人型ロボットの顔がドーンと表紙を飾る。その上には「ロボットVS職人社長」というキャッチーな特集タイトル。いったい何に焦点を当てる特集なのか? サブタイトルには「30年後、消える仕事・残る仕事」とある。
 2030年、人間の仕事の50%は消滅する----とは、未来研究家トーマス・フライ氏が唱える機械化による「2030年雇用半減説」。なるほど、特集の意図が見えてきた。
 では逆に、遠い将来まで人間の手に残る仕事とはどのようなものなのか。「我が技術こそ、半世紀後も生き残る」と、そんなプライドを持つ5人の"職人社長"が、最新テクノロジーと誌上対決」した。この勝負の行方から、今後30年ロボットに奪われない仕事をリストアップしたのである。
 5人の職人社長とは、河原成美・博多一風堂創業者(ラーメン)、星野佳路・星野リゾート社長(ホテル)、ジム・ロジャーズ・ロジャーズHD会長(投資)、小川三夫・鵤工舎創設者(大工)、髙田明・ジャパネットたかた社長(実演販売)。「5番勝負の結果から見えた数十年後も人間の手に残る仕事」が掲載されている。プロローグ「仕事はここまで減る」全4ページが読みどころだ。「専門家に聞いた今後数十年で自動化可能な仕事」の中身も「ジャーナリスト」や「歌手・声優」なんてのが入ってたりして、衝撃的だ。
 第2特集は、Google。グーグルのすごさを今さらながら扱った特集。グーグルといえば、8月17日の23時52分(英国時間)に約2分間停止。その際、世界のネット・トラフィックが40%減少したらしい。


第3位
■週刊東洋経済■ <<<  おすすめはネット保険のみ!

 今号の『週刊東洋経済』の特集は「ネット保険&共済」。要するに、「特約だらけの複雑な保険よ、さようなら。『安くてシンプルな保険』よ、こんにちは」、という特集。
「普通のサラリーマンにとって本当に必要な保険を、安さとシンプルさを軸に、相談有料の実力はFP(フィナンシャルプランナー)やコンサルタントの5人に挙げてもらった。すると挙げられた保険の候補は、ネットで契約できるものばかりだった」のだとか。このネット保険と、安くて人気の共済に絞って、ひたすらオススメ保険をピックアップし、最安を追求する特集だ。
「がんの先進医療特約の意味はほぼゼロ」というタイトルの近藤誠医師(慶応大学医学部)、「開発者は語る 保険はもっと安くなる」など、興味深いインタビューも。Part3では、ネット、ショップ、外交員と、「多様化する保険チャネル」をレポートしている。
「町工場よ、連携せよ 京都試作ネットの挑戦」、「熱狂で稼げ! 進化する音楽ライブビジネス」という2つのレポートも面白かった。
 第2特集は、東芝売上高7兆円への課題。

第4位
■ 週刊エコノミスト■ <<< 退職金を守る4つの心構え

 今週の『週刊エコノミスト』は「金持ち投資、貧乏投資」。タイトルだけ見ると、"成功した投資と失敗した投資"みたいに読めてしまうかもしれないが、そうではない。"お金持ちの投資術を学び、貧乏でも賢く投資しよう"という意味のようだ。
 まず、「金持ち投資」で紹介されるのは「海外不動産の心得」。人口増や成長率から値上がり益を狙う。ハワイやマレーシアなどが話題の地域として取りあげられている。投資を兼ねて永住権を取得しハッピーリタイア後の海外移住先とする展開。ワイン投資ファンドlなどの紹介もある。
 では、貧乏投資はどうするべきか。同誌が推奨するのは「NISA活用術」。2014年1月からスタートするこの制度は既にテレビCMなどで宣伝されているのでご存じの方も多いだろうが「少額投資非課税制度」のことだ。毎年100万円までの非課税投資枠が設けられ、活用しがいのある制度というわけだ。特集が薦める選択は「手堅く運用」と「大化けを狙う」。NISAの仕組みと共に「有力アナリストが選ぶ全20社 この『大化け』銘柄を狙え!」などで活用の幅を広げる。先日取材した、ユーグレナも「大化け」銘柄の1つとしてあげられていた。
 ということで、適材適所の投資術を伝えてきたが、最後の最後は「退職金を守る4つの心構え」。
 損してからでは遅いのだ。